インドネシアは地震が多いです。
日本に住んでいると、地震が小規模から大規模まで発生して常に自然災害と隣り合わせだなと感じますよね。実はこうした地震などの自然災害に頭を抱えているのは、日本だけではありません。
特にインドネシアは日本と同じように自然災害が多い国です。どうしてインドネシアでは地震が多いのでしょうか？ 今回はインドネシアで地震が多い理由と最近の大きな地震などに合わせてご紹介します。
インドネシアで地震が多い理由
インドネシアで地震が多い理由は以下の通りです。
- 火山が多い
- 大きなプレートの上に位置している
それでは詳しく解説します。
火山が多い
インドネシアには多くの火山があります。 世界の地震の90%は、環太平洋火山帯で発生しています。インドネシアはこの環太平洋火山帯の一部となっています。
インドネシアの地図をみてみると、綺麗にスマトラ島からジャワ島にかけて孤のように火山が位置しています。活火山の数は130ほどだと言われており、これはアメリカ、ロシアに次ぐ数です。 ちなみに、日本は110程度なのでそれよりも多いことで知られています。
そして、なぜ火山が多いと地震が多いのかという話ですが、それはプレートが関係するので説明します。
大きなプレートの上に位置している
インドネシアは、以下の3つのプレートが合わさっています。
- インドオーストラリアプレート
- ユーラシアプレート
- 太平洋プレート
プレートがそれぞれ動きあっていることが知られていますが、他のプレートの動きに別のプレートが耐えきれなくなり反発する時に地震が発生します。 プレートが少なかったり引き込まれなかったりすると地震が起こる確率は少ないと言えますが、インドネシアは真逆です。
3つのプレートの合流点があり、特にインドオーストラリアプレートがユーラシアプレートの下に動いています。この動きが大地震につながる可能性がありますし、一方で中央部からやや東に位置するスラウェシ島付近には多くの小さなプレートがあります。
こうしたこともインドネシアで小さな地震から大きな地震まで引き起こすリスクだと言われています。
インドネシアの大地震
インドネシアで近年発生した大きな地震には以下のようなものがあります。
- スマトラ島沖地震（2004年）
- ジャワ島中部地震（2006年）
- スラウェシ地震（2018年）
それでは詳しく解説します。
スマトラ島沖地震（2004年）
インドネシアで発生した大きな地震としてもっとも有名なのが、2004年のスマトラ島沖地震です。 マグニチュード9.2の大地震であり、アメリカ地質調査所が発表したデータによると1900年から2011年までで世界で3番目に規模が大きい地震となりました。
2011年の東北地方太平洋沖地震のマグニチュードが9.0なのでどれだけ大きな地震の規模なのかわかります。
インドネシアで発生した地震なのにも関わらず、タイやマレーシア、ミャンマーなどにも津波が到達しました。インドネシアでの津波の高さは30mほどにもなりました。死者数や行方不明者は30万人以上になった大きな被害をもたらしました。
また、この地震の3ヶ月後にもスマトラ島北部でマグニチュード8.6の大きな地震が起こっています。
ジャワ島中部地震（2006年）
インドネシアで2006年に発生したのがジャワ島中部地震です。地震の規模はマグニチュード6.3ですが、インドネシアの地方都市であるジョグジャカルタに近い場所で発生したこともあって、約6,000人の死者を出しました。
また、いわゆる直下型の地震であったこともあり、家屋の倒壊が33万件近くにもなりました。震源近くの集落の家屋の倒壊率は80％でした。しかし、農村が多く住む土地であり、地震発生の午前6時にはすでに仕事をしていたことから難を逃れた人も多かったです。
スラウェシ地震（2018年）
インドネシアで2018年に発生したマグニチュード7.5の地震がスラウェシ地震です。 スラウェシ地震はインドネシア・パル地震とも呼ばれます。死者や行方不明者が3,000人を超えており津波も観測されました。また、この地震の特徴として液状化現象が発生したことがあげられます。
地下水が流れている場所に地震がきて、地盤が不安定になると地下水と土が混ざってしまい地面が液体化してしまいます。そうなると、地面の上に建っている建物は沈んだり倒れたりしてしまいます。 スラウェシ地震では液状化現象が発生して、傾斜のある地面では地滑りが発生しました。
まとめ
今回はインドネシアで地震が多い理由とインドネシアで近年発生した大きな地震についてご紹介しました。 インドネシアは火山が多く、たくさんのプレートの近くに位置しています。
地理的な要因で地震が発生します。 また、最近発生した地震も被害が甚大であり、地震によって液状化なども経験しています。 ぜひ、参考にしてみてください。
