インドネシアの農業はポテンシャルがあると言われています。
農業を行う場合は水と栄養価のある土が必要なのは簡単に想像できますし、砂漠では農業ができません。インドネシアは資源国であり農作物に適した環境を人工的に作り出す環境が整っている上に雨も降ります。 そんなインドネシアで農業をやってみたいと思った方はいませんか?
そこで今回はインドネシアで農業をやってみたいと検討している方を中心に、インドネシアの農業の特徴と育てやすい穀物についてご紹介します。
インドネシアの農業の特徴
農林水産省の「平成 27 年度途上国農業政策状況調査報告書」によると、インドネシアの農業には以下のような特徴があるといいます。
- 食料自給の達成が目的
- ジャワ島での農業が中心
- コメやトウモロコシの生産が多い
- 日本にもインドネシアの農産物が輸出されている
- 農家の数は減少傾向
順番に解説します。
食料自給の達成が目的
インドネシアの農業の目的は、食糧自給率を高めることが優先です。
専門的に言えば、食糧安全保障の確保が最優先となっています。インドネシアは数々の島から成り立つ国であり、島によって農業に適した地かどうか異なっています。 そのため、島によって食べ物を手に入れられるかどうか地域差があります。
そのため、この地域差を解消してどの島でも食べ物を確保できるようにすることが政策の大きな目的となっています。
ジャワ島での農業が中心
インドネシアにはジャワ島という大きな島があって、ここでの農業がインドネシアの中心となっています。
理由としては、ジャワ島の土が農業に適しているといった基本的な条件を満たしています。そして、さらにインドネシアで1番食料を消費するジャカルタに近いという面もあるでしょう。
コメやトウモロコシの生産が多い
インドネシアで生産されているのは、コメやトウモロコシが多いという特徴があります。
この背景としては、インドネシアの多くの地域ではコメを主食としているからです。一方でインドネシアの東部ではトウモロコシを主食としている地域があるので、コメとトウモロコシの生産が多いです。
日本にもインドネシアの農産物が輸出されている
インドネシアから日本にも、インドネシアの農家が収穫した農産物が輸出されています。
具体的な品目は、天然ゴム、えび、コーヒー豆などです。特にコーヒー豆は、コーヒー好きの日本人にとって身近な農産物です。
インドネシアのコーヒーの中には、コピ・ルアクと呼ばれるジャコウネコの糞から採取できるコーヒーが高級品として有名です。たとえば、リッツ・カールトン東京ではコピ・ルアクを5,000円という高価な価格で提供しています。
農家の数は減少傾向
インドネシアでは、農家の数が減少しています。
具体的には、2003年から2013年の間に、農家戸数は 3,120 万人から 2,610 万人に減少しています。 この背景には大規模農業が増えたからと言われています。
インドネシアで育てやすい穀物
インドネシアで育てやすい穀物には以下のようなものがあります。
- コメ
- トウモロコシ
- サトウキビ
- キャッサバ
- 大豆
農林水産省によると、これらの穀物はインドネシアでもっとも多く消費されています。 インドネシアでの食生活に合った穀物は古くから生産されていたことが予測されるので、インドネシアの風土にあった穀物だと判断しています。
また、個人で簡単に手間をかけずに生産できるわけではなく、農業ビジネスとして需要が見込めてなおかつ育てやすいという観点でピックアップしているので注意してください。 それでは詳しくみてみましょう。
コメ
インドネシアの食文化にはコメが染み付いており、ナシゴレンやブブールを見ても米が食材に使われています。
ちなみに、ジャワ島では5000年前にはコメの生産が始まっていたといいます。 インドネシアで米の栽培に適さないところでは、陸稲と呼ばれる直接お米を畑に蒔いて育てる手法も一部で取られています。 また、米は本来熱帯近くの温暖な場所で栽培されるものなので、インドネシアは最適です。
トウモロコシ
インドネシアの東部ではトウモロコシを主食としているところもあります。
また、街中で焼きトウモロコシが売られていることもあり、生活に根付いています。また、家畜用のエサとしてもトウモロコシの需要があります。 トウモロコシは気温が暖かくて、降水量が一定量ある場所が栽培に適していると言われています。インドネシアはこの条件にピッタリです。
サトウキビ
インドネシアではサトウキビ生産も盛んです。
日本でも沖縄や鹿児島など、南部の方でサトウキビが生産されています。そのことからも分かるように温暖な気候の方がサトウキビ栽培もしやすいです。 ちなみに、インドネシアは砂糖を自国だけで調達できずに輸入によって賄っているので、サトウキビ栽培もまだ需要があります。
キャッサバ
キャッサバは熱帯地域で主に生産される穀物です。アフリカなどでも生産されており、日本ではタピオカの原料としても有名です。 このキャッサバも自国で賄いきれずに輸入に頼っているので、まだキャッサバ栽培の需要があります。
大豆
インドネシアでは大豆製品も有名です。特にテンペと呼ばれる大豆を使った伝統食材が有名です。
大豆は日本でも消費されており、さまざまな大豆を使った料理があります。そうしたところで共通性がありますし、親近感を抱くのではないでしょうか。また、大豆不足も深刻なため大豆栽培の需要もあるでしょう。
まとめ
今回はインドネシアの農業の特徴と、育てやすい穀物についてご紹介しました。
インドネシアの農業はジャワ島が中心です。また、日本にも農産物が輸出されています。 そして、コメやトウモロコシといったメジャーな農産物の需要があり、暖かい地域の栽培が向いているので育てやすいと感じるかもしれません。