インドネシアはイスラム教の国なので、独特な文化が多くあります。

日本で生まれ育ったならすでに日本の文化に適応できているので、特に困ることはありません。しかし、インドネシアは外国であり、インドネシアに行ったことがなければ、カルチャーショックを受けるかもしれません。

渡航する前に、インドネシアの文化がどうなっているのかを学習して、びっくりしないことが大切です。 そこで今回は、他国と異なっているインドネシアの特徴的な文化について解説します。

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他国と異なっているインドネシアの特徴的な文化

まず、インドネシアの文化の特徴についてご紹介します。

インドネシア文化の特徴

インドネシアの文化は、インドネシアに古来より根付いた文化と外国からの文化が融合して発展して今日に至ります。

インドネシアは東南アジアに位置しますが、昔から地理的に重要な場所でした。特にアジアの国々と中東の貿易を中継する通り道になっていて、アジアと中東の文化を受け継ぐ下地が整っていました。 そこに欧米列強の支配があってさらに融合した文化となります。

また、インドネシアはいくつもの島々があってそれぞれに民族や言語が違います。そうした混沌とした場所から生まれたのがインドネシア文化の特徴です。

イスラム教と香辛料が特徴的な食文化

インドネシアの食事は、イスラム教と香辛料の影響を受けて作られています。

たとえば、イスラム教の教えでは、豚肉とアルコールは食べられません。基本的にこの2つは料理に出てこないようになっています。特に日本人からするとびっくりしてしまいますが、豚肉そのものを食べるのがダメなのに加えて、豚からとったスープもNGです。

また、豚を食材にして育った家畜など、とにかく豚が間接的にでも含まれていたら口にすることはできません。インドネシアでご飯を食べると驚きますが、日本国内でインドネシア人に出会った時に豚を食べさせてしまうと大変なことになるのでご注意ください。

 

それからインドネシアは香辛料の原産国とも言われていて、地元の人々の食生活には欠かせないものとなっています。地元のスーパーや市場では香辛料が盛んに売られています。 たとえば、ウコンやクローブ、レモングラスなど、日本国内でも一度は聞いたことがあるような香辛料です。

それから唐辛子を作って作る調味料のサンバルもインドネシア料理では欠かせません。辛くて独特な味のするサンバルですが有名なインドネシア料理であるナシゴレンなどにも使用されています。

島ごとに別れる文化

インドネシアはいくつもの島で構成されており、それぞれで文化が異なっています。

島の数で言えば、1万3000以上の数がありますが、主要と言われているのがスマトラ、ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、ニューギニアの 5つです。 それぞれに民族が違って文化も異なり、喋る言葉も違います。ただし、勘違いしてはいけないのは、インドネシア語で言語は統一されていることです。

そして、島ごとの違いでいえば、インドネシアの西の方にあるアチェ州シメウル島は厳格なイスラム教文化が根付いています。基本的にインドネシアではお酒の販売自体は禁止されていませんが、アチェ州ではお酒は完全に禁止です。

一方で観光客に人気なバリ島を見てみると、イスラム教よりもヒンドゥー教の色合いが強くなっています。こちらではイスラム教圏では見かけない豚肉料理もあります。

伝統芸能も文化が合わさって完成

インドネシアには伝統芸能がありますが、インドネシア国内外の文化が合わさって発展しています。

たとえば、ワヤン・クリという伝統的な人形劇がありますがヒンドゥー教とイスラム教が強く関わっています。実は現地の人々に人形劇を通じてヒンドゥー教とイスラム教を教えるものとして生まれて発展した後に文化になりました。

それから、プンチャック・シラットというインドネシアの伝統的な武術があります。インドネシアの中でも数々の流派があってそれぞれ異なっていると言われています。試合では動きや美しさが評価されます。

このプンチャック・シラットは、インドネシアの美術、それから音楽、スポーツといった文化が融合して発展してきたとされています。また、インドネシアだけではなく国境を超えてマレーシアやシンガポールなどでも競技に参加する人がいます。

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まとめ

今回は「他国とここが違うインドネシアの特徴的な文化と」というテーマでご紹介しました。

インドネシアは他民族国家であり、なおかつ国内外の文化がそれぞれぶつかり合う中で文化が発展してきました。さまざまな要素が入り込んでいるのがインドネシアの文化的特徴です。

それは食文化にも現れており、イスラム教をベースとした食生活が送られています。その一方でバリなどではイスラム色が薄くて食文化も違います。どちらかと言えば、ヒンドゥー教の色合いの方が強いでしょう。 それから伝統芸能も複数の宗教や複数の文化が折り重なって発展してきました。

ぜひ、参考にしてみてください。