新興国株の中でインドネシアに対する注目が集まっています。
投資しようと思っている人の中には、新興国株に興味を抱いている人もいます。特にインドネシアの株はどういった評価を受けているのか気になる人もいますよね。
投資家には、初心者からベテランまで違うレベルの人々がいますが、新興国のインドネシアとなると知識を持ち合わせている人も少ないです。
そこで今回は、インドネシアの株に興味を持った程度の人に向けて新興国株のメリットやデメリットと共にインドネシア株はどういった評価を受けているのか今後の見通しと合わせて解説します。
新興国株とは
新興国株とは、先進国とは違って経済発展のレベルはそこまで高くありませんが、急激な経済発展を遂げている国の株のことです。
具体的には、先進国が日本やアメリカ、そしてヨーロッパ諸国を指すのに対して、新興国株は東南アジアやアフリカなど経済発展の成長率が高い国のことです。
新興国株の特徴(メリット・デメリット)
新興国株の最大の特徴は、国の高い経済成長率にあります。 他にもいろいろとありますが、まとめると以下のようになります。
メリット | デメリット | |
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新興国株 |
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それでは解説します。
新興国株のメリット
新興国株のメリットは以下の3つです。
- 高い経済成長率が見込まれる
- 労働力が豊富
- ポートフォリオに新しい選択肢を得られる
最大の特徴でもある、高い経済成長率は先進国では見受けられません。先進国は数%、もしくは横ばいであるのに対して、新興国では5%から2桁%まで経済成長をしています。株価がどんどんと上がる可能性があります。
そして、新興国は労働人口が多くて、人口が多いと経済成長が高まると言われているので、これも株価が上がる要因になります。 また、先進国のみならず新興国を株のポートフォリオに組み込むことで、どれかの株が下がってもリスクヘッジとして機能する可能性があります。
新興国株のデメリット
新興国株のデメリットは以下の3つです。
- 政治が不安定になるリスクがある
- 経済成長が止まる恐れがある
- 国よって期待値に差がある
新興国は先進国ほど社会が安定していないと言われているので、デモやクーデターのリスクがあります。そうなれば経済活動ができないので、株価が急落する恐れがあります。 また、経済成長は予想よりも小さい可能性があります。
さまざまな原因が考えられますが、特に小さな国で政治家が経済成長にブレーキになるような政策を行えば株価も下がります。また、コロナなど予期せぬできごとで株価が下がる可能性もあるでしょう。 そして、同じ新興国と言っても、国によってそれぞれ得意な分野や見込まれる経済成長率が異なります。
そのため、しっかりと見極めて投資しなければなりません。
新興国株としてのインドネシア株
インドネシアも新興国株の一部として人気のある国です。 特徴やメリットやデメリットは以下のようになります。
内容 | |
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インドネシアの特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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特徴としては、労働力と資源が豊富に存在することです。これにより一定の高い経済成長率が見込まれます。 新興国全体の中で見ると、日本から距離も近くて同じアジアなので、イスラム圏という違いがありますがアフリカや南米に比べてインドネシア株を理解しやすいです。
また、ASEANの中でも労働力や資源などわかりやすい強みがあって投資におすすめです。
それでは解説します。
インドネシア株のメリット
インドネシア株のメリットは以下の3つです。
- 労働力人口が豊富
- 自国の資源が豊富
- 日本との関係が良好
インドネシアは他の国に比べて、若い人たちが多いです。若い人が多いとそのまま働き手になるので、経済成長が見込めます。
そして、インドネシアは石油や石炭、天然ガスの産地となっています。世界がエネルギー事情に苦しむ中、インドネシアは自国で調達できるのでエネルギーリスクが少ないです。日本であれば中東からのエネルギーに依存していますよね。
さらにインドネシアには多くの日系企業が進出しています。インドネシアを投資先と選んでさまざまな先行投資を行っているので、日本企業の動向と合わせて見るとインドネシアの株も読みやすいです。
インドネシア株のデメリット
インドネシア株のデメリットは以下の3つです。
- 自然災害のリスクがある
- 政治的な不安定さがある
- 環境保護の圧力がある
インドネシアは地震や洪水といった自然災害のリスクがあります。日本と同じように災害大国なので、災害が発生すれば経済活動が停滞する可能性があります。災害は予測できないので気をつけなければなりません。
そして、インドネシアは政治的には安定していますが、政権が変われば前政権の行ったことをひっくり返すといった不安定さも存在します。
たとえば、インドネシアの首都移転プロジェクトも今後の政治環境で左右されるでしょう。 それからインドネシアは資源が豊富という話をしましたが、一方でインドネシアを支えてきたのは環境にあまりよくないと言われている石油や石炭、さらには森林伐採などの産業です。
こうした株の中には配当率が30% を超える銘柄もあって個人投資家には人気です。 しかし、環境保護のムードになれば、こうした産業は衰退するので今後の株価見通しは厳しいでしょう。
まとめ
今回は新興国株の中のインドネシアの立ち位置についてご紹介しました。
新興国株は先進国株では得られない経済成長率を持ち合わせており、高いリターンを期待できます。 インドネシア株は新興国株の中でも同じアジアにあり、日系企業も進出しているので理解しやすい特徴があります。 ぜひ、この記事を参考にしてみてください。