インドネシアでは、インドネシア語が話されています。

インドネシアに行ったことがない人にとって、インドネシアはどういったところなのかよくわかりませんよね。どの言語が話されているのか、英語がどれくらい通じるのかなど、実際に行ってみなければわからないことがたくさんあります。

特に言語はコミュニケーションに直結するものなので、もし言語状況を把握していなければ困るかもしれません。

そこで今回は、インドネシアでの生活言語を地域別に紹介させていただきます。

インドネシアを地域ごとにみた言語

インドネシアの地域分類

インドネシアの島を大きく分けると、以下のように分類されます。

  • スマトラ
  • ジャワ
  • カリマンタン
  • スラウェシ
  • ニューギニア

これは1番単純に分類しており、実際に行政として区別する時は州、県・市、郡・区・村というように細かく決められています。州だけでも34の区分があるので、とても細かく分けられています。 この記事では、5つの島ごとに言語をみていきます。

インドネシアの言語

インドネシアでは以下のような言語が地域ごとに使用されています。

地域 言語(話者数)
スマトラ インドネシア語 ミナンカバウ語(5.5) ムシ語 (3.9) アチェ語(3.5) バタク・トバ語(2.0) バタク・ダイリ語(1.2) バタク・シマルングン語(1.2) バタク・マンダイリン語(1.1) 福建語 ジャンビ・マレー語(1.0)
ジャワ インドネシア語 ジャワ語(84.3) スンダ語(34.0) マドゥラ語(13.6) ベタウィ語(2.7)
カリマンタン インドネシア語 バンジャル語(3.5)
スラウェシ インドネシア語 マナド・マライ語(3.8) ブギス語(3.5) マカッサル語(1.6)
ニューギニア インドネシア語
その他 バリ語(3.3) ササク語(2.1) アンボン・マライ語(1.9)

(人口センサス、Wikipedia、Ethnologueを参考にて筆者作成)

こちらは100万人以上の話者がいる言語をカウントして作成しているので、実際の言語数はさらに多くなります。 そして、インドネシア語はインドネシア全土で話されているので、全ての地域でカウントしています。

また、これらの島に該当しない地域でも数多くの話者がいる言語をその他に追加しています。 それでは、代表的な言語を詳しく解説します。

スマトラ島

スマトラ島は、インドネシアのもっとも左に位置している大きな島です。

代表的な都市にはメダンがあります。 こちらの島でもっとも多く話されているのは、ミナンカバウ語です。ミナンカバウ人を中心に話されている言語であり、550万人程度の話者がいます。

スマトラ島はマレーシアとも近いですが、マレーシアにもミナンカバウ語がいるとされています。

ジャワ島

ジャワ島はインドネシアの南西部に位置する島で、最も人口が多く、ジャカルタやスラバヤなどの大都市を抱えています。

この地域でもっとも話されているのは話者数約8400万人のジャワ語で、次に話されているのが話者数約3400万人のスンダ語です。ジャワ島の中央から東がジャワ語、中央から西がスンダ語というのがざっくりとした言語分布です。

ジャワ語がもっとも話者数が多い言語ですが、公的な場所ではインドネシア語が使われるのは変わりません。

カリマンタン島

カリマンタン島はインドネシアの北部に位置している島です。

インドネシアの首都移転で注目されている島であり、マレーシアに接しています。 ここではバンジャル語が約350万人に話されています。話しているのは、バンジャル人であり接しているマレーシアでも話されています。

スラウェシ島

スラウェシ島はインドネシアの中央の東に位置しています。

カリマンタン島の隣です。マカッサルとマナドが大きな都市です。 この島で最も話されている言語は、マナド・マライ語で約380万人に話されています。特徴としてはポルトガル語とオランダ語からの外来語がたくさん含まれてます。

そして、スラウェシ島の南の方では約350万人にブギス語が話されています。

ニューギニア島

ニューギニア島インドネシアのもっとも東に位置している島で、パプアニューギニアと接しています。

このニューギニア諸島は、パプアニューギニアの領土を含めて考えると約800の言語を460万人が話していると言われています。つまり、少数民族と多くの言語が混在している土地なのです。

そのため、他民族同士のコミュニケーションにはインドネシア語が必要になります。

インドネシアで英語は通じる?

 

インドネシアでは英語は基本的に通じません。

使用されている言語を見ても英語は使われていません。そのため、インドネシア人は後から英語を学習することになります。 ジャカルタなどの都市部では英語によるコミュニケーションが可能な場合もありますが、地方に行くとインドネシア語でしか意思疎通ができない可能性があります。

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まとめ

今回はインドネシアの言語についてご紹介しました。

インドネシアでは多くの言語が話されており、異なる民族間のコミュニケーションにはインドネシア語が使用されます。 また、どの島を見ても方言に当たる言語があって、それを使った意思の疎通も行われています。

ぜひ、参考にしてみてください。