インドネシアはここ数年、ジョコウィ大統領に政権が変わり、改革と再生を進めていく中で、グングンと経済活動が伸びてきています。
この伸びにより、インドネシアでのビジネスはさらに発展を広げ、ビジネスの障害となるものも減ってきています。
とはいえ、インドネシアのビジネスの難しさはまだまだ存在しますし、それを乗り越えるための鍵というのも一筋縄では中々いきません。
今回はインドネシアのビジネスの難しさとそれを乗り越えるための鍵についてご紹介させて頂きます。
インドネシアでビジネスを始める上での問題点
そもそも事業を起こす場合に、直面しなければいけない問題なしに、ということはありえませんよね。
昔の格言にも、直面する問題が多ければ多いほど、果実は甘さを増す、という言葉があります。投資者や事業家は以下にあげる問題に備えなければいけません。
# 高額な事業立ち上げ時の最低資本金
インドネシアの資本投資管理局が定める資本金の金額は、PT(株式会社)、PMA(外国資本会社)の場合で、最低100億インドネシアルピア(80万米ドル)とさらに100億インドネシアルピアを最低資本金として納めなければいけません。
#外国人所有の禁止
外国人投資家にとっての問題の1つに、インドネシア政府はなるべく、ローカル企業を発展させたいと考え、外国人投資家が行う大きな投資は、DNI(外国投資に対する規制)もしくは、インドネシアの投資法の中で規制を行っています。
#まだ整っていないインフラ
インドネシアのインフラの整備と質はまだまだ不足しています。その中でも特に、各地方のインフラは均等に整備がされていません。
ジャワ島という、ある程度インフラが整備されている地域でしか、ビジネスが発達しない原因がここにあります。
# 言行一致しない政府とインドネシアの法律
国の財政が不透明だと言われれている以外に、インドネシアはその法律や規則がコロコロ変わるということで有名です。この変わるスピードが早いことが、インドネシアの発展のスピードを遅くしてしまっている原因です。
# 外国人従業員の雇用
インドネシアの労働省によりますと、雇用機会については外国人よりもローカルの人々を優先することになっていますので、投資者が簡単に仕事ができて労働許可がもらえると、当然外国人従業員を多く雇用することができ、批判を受けることになります。
問題を乗り越えるために
# ローカルのパートナー選びはとても重要
あなたがもし、インドネシア人のパートナーと結婚し2年経つとすると、キタップ(長期滞在許可)をもらうことができますが、その際には注意が必要です。
というのも、そうなるとこのパートナーはあなたのビジネスの主導権を握る事ができるからです。そういった面からも、信用がおける代行エージェントなどに相談したほうが良いでしょう。
#最低必要な資本金以上を蓄えつつ、小規模なビジネスを始める
政府は常に、あなたが事業を始めた会社の資本を確認しているわけではないので、小規模なビジネスから始めた方が、大きな規模のビジネスから始めるよりも簡単です。しかし、あなたが始めた小規模なビジネスが大きく成長した場合にそなえて、十分な資金を蓄えておく方が良いでしょう。
小規模のビジネスから始めると、大抵の場合その費用が大きいために、ビジネスを大きくすることで一杯一杯になってしまいがちです。結果としては、憲法で規定されているめに、会社は資本を確保することや外国人を雇用することが困難になり、結局大きな成果をあげることができません。
# インドネシアを離れて、また別の法律下でのビジネス
多くの実例の中では、特にオンライン・ビジネスの場合には、あなたの会社がどこに登録されているかという問題は、顧客にとっては大した問題ではありません。
そうなると、できる限り規制の少ない国に行った方が、落ち着いた環境で自由にビジネスを行うことができますが、問題は2ヶ月に1度インドネシアとその他の国を行き来しなければいけないので、あなたの外国人のパートナーを派遣するという方法も考えられます。
グローバル経済危機の問題を乗り越えて、インドネシアは常に東南アジアの経済の中心にいて、シンガポール、マレーシア、タイのように、他のアジアの国々をリードしています。
.急速に発展するインドネシアの経済に上手く乗っかるためには、今回ご紹介させて頂いたインドネシアでビジネスを起こすためのノウハウが必要になります。
まとめ:ビジネスの問題を解決するたの方法
1. 見直しEvaluasi
問題を最小限に抑えるためには、頻繁にビジネスを見直さなければいけません。
見直しは様々な事業分野において、再確認という作業にあたり、マーケット戦略を見直したり、財政管理を見直したり、より良い事業を進めていくために、他にも様々な見直し方法があります。
見直しという作業がなければ、あなたの事業の中で現在発生しているかも知れない問題にすら、気がつくことができないかもしれません。
2. 特別な戦略
特別な戦略を準備して、問題を防ぐ場合、以下の様な方法もあります。
実際に、問題が発生しそうな可能性を示す兆候がみられた時のための、戦略として覚えておいて下さい。
例えば、ここ1ヶ月間のビジネスが伸び悩み売り上げが少ない、しかし運営費用や会社の経費は支払わなければいけない場合があるとします。
特別な戦略として考えられる方法は、例えビジネスが下降気味であっても、あなたに課せられた義務を全うし、ビジネス内での優先規模を考えて、経費に対して適切に処理していくことです。
3. 資本金の予備
起業家は皆、ビジネスの問題を抱えているものですから、資本金の予備は必ず準備しておきましょう。
それはなぜかと言うと、当然万が一の場合の備えとして必要で、これがあなたのビジネスに追加の資本金が必要になったり、運営費用を補助したりといった場合に備えですので、資本金の予備がなければ、運営自体がままならなくなってしまいます。
そうなると、会社に大きな損害が発生してしまい、また新たな問題が起こってしまいます。
ビジネスの問題やそれを解決する方法を知っておくことで、ビジネスを起こして発展させるための準備を整えましょう。