インドネシアの公用語はインドネシア語です。

インドネシアには2億人以上の人口がいますが、これらの人々の公用語としてインドネシア語が使われているわけですが、実はみんながインドネシア語を生まれた時から使ってきたわけではありません。

その一方でインドネシアに旅行に行く人や出張で訪れるビジネスパーソンからすれば、インドネシアで英語はどれくらい通じるのか気になるでしょう。

そこで今回はインドネシアで英語はどれくらい通じるのかと合わせて、インドネシア語はどういった言語でどのような特徴があるのか解説します。

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インドネシアの公用語はインドネシア語

インドネシアでは公用語として、インドネシア語が話されています。インドネシアでは、Bahasa Indonesia(バハサ・インドネシア)と呼ばれています。 インドネシアは数多くの島があり、それぞれの島に異なる民族が住んでいます。

異なる民族間では言語が違うので、それを乗り越えてコミュニケーションを行えるのがインドネシア語です。

それではもう少し深掘りしてみましょう。

インドネシア語の成り立ち

インドネシア語がインドネシアの公用語になったのは、1928年のインドネシア青年会議での決定時でした。 当時はまだインドネシアはオランダの植民地下にあり、インドネシアをひとつの独立国家にする運動がありました。その運動の会議での決定でした。

インドネシアで民族のマジョリティを占めているのは、ジャワ人です。そのため、ジャワ語をインドネシアの公用語に制定する動きもありましたが、インドネシアという国家の理念に反するので実現しませんでした。

インドネシアは「どの民族からも支配を受けないこと」を思想として掲げていたので、もしジャワ語を公用語として制定すると、ジャワ人が有利な社会になり支配階級になって他の民族に優位になるからです。

そのため、当時は方言のひとつであったマレー語をベースにしたインドネシア語を発展させて公用語にする方針になったのです。

インドネシア語とマレー語は似ている?

インドネシア語はマレー語がベースなので非常に似ています。 そのため、片方がインドネシア語を喋って、もう片方がマレー語を喋ったとしてもコミュニケーションが取れると言われているくらいです。 ただし単語などが異なっているので、必ずしも100%同じというわけではありません。

我々日本人がインドネシア語やマレー語を学んだとしても、同じことが言えるのでコミュニケーションツールとしては最適な言語でしょう。 ちなみに、マレー語とインドネシア語は東南アジア11カ国のうち、半分で使われています。

  • インドネシア
  • マレーシア
  • シンガポール
  • ブルネイ
  • フィリピン南部
  • タイ南部

このうち、マレーシアとシンガポールはマレー語を国語としており、ブルネイは公用語としています。 また、フィリピンやタイ南部でも使えるのは驚きではないでしょうか。フィリピンの南部にはミンダナオ島という大きな島がありますが、それより先に小さい島々があってそちらでも話されています。

そして、タイ南部は、イスラム教徒が住んでいると言われており、マレーシア寄りの部分でマレー語が話されています。

インドネシア語の特徴

インドネシア語の特徴には以下の3つがあります。

  • 語順が英語と同じ
  • 時制の変化がない
  • 発音が日本人にとって簡単

インドネシア語は基本的に、英語と同じように主語、動詞、目的語の順番で文章を作ります。その一方で時制の変化がありません。未来であっても過去であっても、文章はほとんど同じなので文脈などから判断する必要があります。

そして、インドネシア語を日本人のローマ字読みで発音したとしても、通じます。rの発音の仕方など、少々英語と違うところもありますが慣れたら困らなくなる程度です。 もちろん、ヨーロッパの言語のように、動詞が変化しないので学習も簡単です。

日本人で外国語を勉強したいという人にとっておすすめの言語です。

インドネシアで英語は通じるのか

インドネシアでは英語はほとんど通じません。 英語を学習したことのあるビジネスパーソンやジャカルタなど都心部の飲食店であれば、英語が通じるでしょう。 しかし、その一方で地方の方に出向いたり、ジャカルタであっても英語を学んだことがなかったりすれば全く通じません。

たとえば、タクシーであっても簡単な英語が通じないので困る可能性もあるでしょう。 インドネシア語は学習が簡単で発音が比較的容易なので簡単なフレーズを学んで使うのもいいかもしれませんね。

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まとめ

今回はインドネシアの公用語についてご紹介しました。

インドネシア語がインドネシアの公用語として定められていますが、ルーツを辿るとマジョリティであるジャワ語が大元になっているわけではありません。 むしろ地方の方言のひとつであるマレー語をあえてベースにして独自に発展しています。また、学習や使用が簡単なのがインドネシア語の特徴です。

英語を学んだ経験や日本語を扱っている経験からすると驚きますよね。 ぜひ、この記事を参考にしてみてください。