インドネシアの生活費は日本よりも安いです。
インドネシアの物価は安いので日本よりも生活費が安くなるのは当然です。しかし、実際にインドネシアで生活してみなければ1ヶ月にどれくらいのお金が必要なのかわかりませんよね。
特に日本人の駐在員が現地で生活するのと、現地のインドネシア人の出費額は異なります。そこで今回は平均的なインドネシアの家庭は1ヶ月にどれくらいの生活費なのか、内訳と合わせて解説いたします。
平均的なインドネシア家庭での1ヶ月の生活費
生活費などを計算する『Expatistan』によると、インドネシア人の4人家族の1ヶ月の生活費はRp 34,625,416(約30万円)です。
モデルが4人家族なので、1人あたり1ヶ月に7万5000円程度使用して生活していることになります。ただし、一人暮らしになると1ヶ月の生活費はRp 17,867,172(約15万円)なので、家賃などを考慮すると割高になっていることがわかります。
おそらく一人暮らしは、都心部への出稼ぎであるため、物価を考えると高くなるのは当然でしょう。
それでは内訳を詳しくみてみましょう。
家賃
『Expatistan』によると、84㎡(約46畳)の大きさの家の1ヶ月の家賃は都心部であればRp 16,292,300(約14万円)です。
一方で地方に行けば半分程度となります。 国土交通省の「住生活基本生活」によると、人間が快適に暮らすために必要な住居面積があるといいます。これに基づくと、4人家族が快適に暮らすためには郊外で125㎡、都心部では115㎡です。
比較対象となるインドネシアの住居データは少し狭めなので、快適さを求める人ならば1.4倍の大きさの家を購入することになります。そのため、家賃はもう少しかかるかもしれません。 しかし、平均的には14万円程度なので、より多く払う人もいれば少ない人もいるでしょう。
都心部では出費の半分は家賃が占めるという計算になります。
食費
インドネシアでの食費は一概には言えませんが、指標となるのがレストランの価格です。
『Expatistan』によると、ビジネス街でランチをすると1食あたり平均でRp 59,962 (約520円)ほどになります。 ファストフードでコンボセットを頼んでも同じくらいの価格(約480円)になります。外食をしたとしても500円前後に収まる計算です。
その一方で、1日に4人に必要なパンを値段に換算すると、330円になります。 これらを総合すると、1日の食費は日本円で500円程度です。1ヶ月で換算すると1万5000円、外食に行ったとしても2万円以内には収まるでしょう。
水光熱費
『Expatistan』によると、インドネシアの水光熱費は2人でRp 871,567(約7,600円)です。家族4人だと計算すると、1万5000円程度になります。
食費と同じくらいの計算になります。 インドネシアは冬がないので、暖房に使う費用がありません。一方で暑い季節が続きますが、インドネシアでは扇風機がメインで使われており、クーラーはあまり使いません。
ちなみにインドネシアに暮らしている日本人はクーラーを使うことも多く、RGF HR Argentによると毎日クーラーを利用した場合、電気代と水道代金を合わせて4,400円であるといいます。 やはりクーラーを使うかどうかが水光熱費の料金を分けるポイントになるでしょう。
一方でインドネシアは暑いのでお湯が出ない家庭もあります。電気代が安くなる要因のひとつです。
その他
衣食住のうち、衣類やその他の交通費は以下のようになります。
項目 | 金額 |
---|---|
夏用衣類(ファストファッション) | Rp 442,949(約3,800円) |
交通費(1ヶ月公共交通機関利用) | Rp 190,182 (約1,700円) |
まず、ZARAやH&M といった世界的に有名なファストファッションで夏用の衣類を購入すると、約3,800円程度です。
ただし、インドネシアでこれらのファストファッションブランドの服は値段が高めです。 ナイトマーケットなどのローカルな市場に行くと100円程度で衣類が売られていることもあり、切り詰めて生活すれば全くお金を使わないです。ローカルであれば、こうした場所をうまく活用しています。
そして、交通費に関して、1ヶ月間公共交通機関を利用しても1,700円程度です。バスが普及しており安いのも特徴です。また、バイクで移動する人が多いですが、1リットルのガソリンが約100円です。日本よりも安いです。
日本で購入する物やサービスを使おうと思えば高いですが、インドネシアのローカルな物やサービスを使うと安いです。
まとめ
今回はインドネシアの家庭の1ヶ月の生活費についてご紹介しました。
4人家族の出費は約28万円程度ですが、これも都市部と地方で異なります。家賃が出費の半分程度を占めています。そして、水光熱費は全土であまり偏りがないと仮定しても、その他の食費や衣類は人によって幅があります。
外食や外資系のファストファッションはそこそこ値段がしますが、ローカルなブランドや食品は安いです。 目安として28万円を目処にして、地方ではもっと出費を抑えて生活していると考えた方がいいですね。