インドネシアでもビジネスではメールのやりとりを行います。でも、インドネシア語のメールのやりとりってなんだか難しそうと思ったことはありませんか?

日本語のビジネスメールとどう違うのかわからなくて困ったという経験をしてしまう人も多いです。ビジネスなのでメールのやりとりを避けて通れないのも事実です。

そこで今回はインドネシア語のビジネスメールの書き出しパターンについて丁寧にわかりやすく解説します。

インドネシアビジネスメール書き出しパターン10選

インドネシアのビジネスメールでは、以下のような書き出しのパターンをよく使います。

  1. Yang terhormat(親愛なる〜)
  2. Dengan hormat(拝啓)
  3. Halo(こんにちは)
  4. Selamat pagi/siang/sore/mala(こんにちは・こんばんは)
  5. Assalamualaikum Wr. Wb.(あなたがたに平安あれ)
  6. Apa kabar(お元気ですか?)
  7. Kenalkan(はじめまして)
  8. Bagaimana kabarnya?(調子はどうですか)
  9. Terima kasih atas dukungan Anda selama ini(以前からお世話になっております)
  10. Terima kasih atas bantuan Anda(日頃よりご愛顧賜りありがとうございます)

それでは順番に解説します。

①Yang terhormat

Yang terhormatは「親愛なる〜」という意味です。メールの冒頭に書いて、続けて相手の名前や会社の名前を書き加えます。 英語で言えば、Dearのような感覚です。

  • 例:Ibu yang terhormat Ina. (親愛なるイナさん)

②Dengan hormat

Dengan hormatは「拝啓」という意味です。Yang terhormatと同様にメールの冒頭に表記して、その後に相手の名前や会社の名前を書きます。 実際には以下のようになります。

  • 例:Ibu dengan hormat Ina. (拝啓イナさん)

③Halo

Haloは「こんにちは」という意味です。非常にカジュアルな意味合いのあるインドネシア語なので、主に親しい人とのメールでよく使います。 こちらも、Haloの後に相手の名前を書いて使います。

  • 例:Halo Ina. (こんにちはイナ)

④Selamat pagi/siang/sore/mala

Selamat pagi/siang/sore/malaは「こんにちは・こんばんは」という意味です。 言い方がいくつかあって、時間によって異なります。

  • Selamat pagi.:日の出からだいたい午前10時
  • Selamat siang. :午前10時から午後4時
  • Selamat sore.:午後4時から午後6時
  • Selamat malam.:午後6時以降

メールなので、相手がどの時間帯にメールを確認するかにもよりますが、その辺りは適宜調整しながら使い分けましょう。

  • 例:Selamat pagi. (おはようございます)

⑤Assalamualaikum Wr. Wb.

Assalamualaikum Wr. Wb.は「あなたがたに平安あれ」という意味です。 これは世界共通のムスリムが使う挨拶で、インドネシア特有のものではありません。 日本人が多用することは少ないですが、覚えておけば困りません。

しかし、Assalamualaikum Wr. Wb.という表記はインドネシア特有のもので、本来はAssalamualaikum warahmatullahi wabarakatuhです。 インドネシアでは省略して表記されています。

  • 例:Assalamualaikum Wr. Wb. (こんにちは)

⑥Apa kabar

Apa kabarは「お元気ですか?」という意味です。 apaが「何」、kabarが「知らせ」という意味で、このふたつから成り立っています。 この表現は、初対面の時や目上の人への挨拶言葉として使うので、フォーマルなメールの挨拶にぴったりです。

ちなみに、発音する時は、rの音を巻き舌で発音します。

  • 例:Apa kabar Ina? (お元気ですか?イナ。)

⑦Kenalkan

Kenalkanは「はじめまして」という意味です。 この表現は「これから仲良くしましょう」というニュアンスがあり、一般的にもよく使われる表現です。 また、自己紹介の文章を書くときにもよく使います。

  • 例:Kenalkan.Nama saya Akira (はじめまして。私はアキラと言います。)

⑧Bagaimana kabarnya?

Bagaimana kabarnya?は「調子はどうですか?」という意味です。「お元気ですか?」という意味でも使います。 フランクな表現なので、比較的親しい間柄になってからこの表現を使うとよいでしょう。

  • 例:Sudah lama tidak kelihatan ya, bagaimana kabarnya ? (お久しぶりですが、調子はどうですか?)

⑨Terima kasih atas dukungan Anda selama ini

Terima kasih atas dukungan Anda selama iniは「以前からお世話になっております」という意味です。 日本語の「お世話になっております」という表現に近いです。 しかしながら、海外やインドネシアのビジネスメールでは、こういった回りくどい言い方はあまり好まれません。

そのため、参考程度に覚えておくのが1番です。

  • 例:Terima kasih atas dukungan Anda selama ini. (いつもお世話になっております。)

⑩Terima kasih atas bantuan Anda

Terima kasih atas bantuan Andaは「日頃よりご愛顧賜りありがとうございます」という意味です。 たとえば、会社から顧客に対して、「いつも弊社の物やサービスを使っていただきありがとうございます」と表現したいときに使います。

英語に訳すと、thank you for your helpになるので、日本人的な感覚で使うと受け取り方に違いが生じてしまうことを覚えておきましょう。

  • 例:Terima kasih atas bantuan Anda. (日頃よりご愛顧賜りありがとうございます。)

まとめ

今回はインドネシア向けのビジネスメールの書き出しを10個ほどご紹介しました。

  1. Yang terhormat(親愛なる〜)
  2. Dengan hormat(拝啓)
  3. Halo(こんにちは)
  4. Selamat pagi/siang/sore/mala(こんにちは・こんばんは)
  5. Assalamualaikum Wr. Wb.(あなたがたに平安あれ)
  6. Apa kabar?(お元気ですか?)
  7. Kenalkan(はじめまして)
  8. Bagaimana kabarnya?(調子はどうですか)
  9. Terima kasih atas dukungan Anda selama ini(以前からお世話になっております)
  10. Terima kasih atas bantuan Anda(日頃よりご愛顧賜りありがとうございます)

別の言語なので、日本語では丁寧に表現しているつもりが外国語になると、砕けた表現になってしまう面もあります。 また、日本語のビジネスメールほどカッチリしていないのも特徴的です。

ぜひ、参考にしてみてください。