インドネシアのルピアも日々変動しています。

インドネシアに旅行に行く際やビジネスを行う際に、インドネシアのルピアが日本円と比べてどうなっているかは大きな関心ごとですよね。

インドネシアは日本と比べて物価が安いのでインドネシアルピアに両替して減ったとしても、多少は気になりません。しかし、インドネシアルピアも常に変動しており、資産としては減ってしまうのでやはり為替レートは大切です。

そこで今回はインドネシアのルピアのレートや今後の見通しについてご紹介させていただきます。

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インドネシアルピアのレート

現在のインドネシアルピアのレートと過去5年の最低・最高

1インドネシアルピアは2023/01/01現在、0.0084円となっています。過去5年を振り返ってみても大体0.0080円前後を上下しており安定しています。 過去5年で最もルピア高に触れたのは、2021年10月15日です。1ルピアが0.000080円となりました。

こうなった背景には、エネルギー価格高騰に加えて、インドネシアで人気のリゾート地であるバリ島観光客の受け入れの再開がありました。 一方で最もルピア安に触れたのは2022年9月7日の0.0098円でした。

インドネシアルピアの今後の見通し

現在のインドネシアと日本円のチャートを見てみると、緩やかに右に下がっています。このトレンドはしばらく続きそうですが、さまざまな見方があるのでその中のひとつをご紹介します。

まず、為替をみる時の基本となるのが、各国の金利状況を見ることです。利上げをすれば基本的にその国の通貨は通貨高になります。 そして、特にインドネシアルピアを見る時には、以下の国の金利状況を確認しておきましょう。

  • インドネシア
  • アメリカ
  • 日本

インドネシアはルピアの当事国なので、その国の金融政策を見るのは当然です。そして、我々日本人側の日本の金融政策がルピアに対してどう関わるかで、日本円とルピアの為替レートが変わってきます。

そして、世界の基軸通貨であるアメリカドルの動向も見逃せません。米国の金融政策は世界中に影響を及ぼすので、日本やインドネシアも例外ではありません。

そのため、こちらをよく見ておきましょう。

インドネシアの金利から見た場合

インドネシアの中央銀行は、8月以降利上げを定期的に行っています。その背景には世界的なインフレがあります。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が上昇し、それが転化してさまざまなモノやサービスの価格が高騰しました。

また、新型コロナウイルス対策として政府による財政出動が各国目立っており、結果的にどの国もインフレに見舞われています。そのインフレを抑える対策として利上げをインドネシアも行っています。

JETROによるとインドネシアは、2022年11月のコアインフレ率(食品やエネルギーを除いた指数)は前年同月比3.30でやや落ち着いてきています。そのため、利上げの幅も0.50%が基本だったのが、0.25%に抑えられています。

そのためインドネシアの金融政策に着目してみると、ルピア高が進みますがその流れは落ち着きます。

アメリカの金利から見た場合

その一方で注意しなければならないのがアメリカの金融政策です。いくら他の国が利上げしても、アメリカとの金利差が埋まらなければ当事国の通貨はドルに対して安いままです。

アメリカは2022年3月以降、1,2ヶ月に1回のペースで利上げを進めています。アメリカの利上げは当初0.25%だったのが0.75%、そして2022年12月には0.5%に落ち着きましたが、それでもなおインフレ抑制のために利上げを行う姿勢を示しています。

実際、アメリカの利上げが相次いだことによって、インドネシアとアメリカの金利差が開き、2022年はインドネシアルピアが安くなりました。このトレンドはアメリカの利上げペースが鈍化しても金利差が落ち着かない限り変わらないでしょう。

日本の金利から見た場合

日本は日銀の黒田総裁のもと、利上げをせずにずっとコロナ禍を過ごしてきました。2022年12月には事実上の利上げと考えられるものもありましたが、基本的には他国と違って利上げを行っていません。 しかし、2022年半ばまではルピアに対して円安が進みました。

理由としては、インドネシアは資源国で貿易黒字になるため通貨が安定する要因となり、日本は資源輸入国なので貿易赤字になるため通貨が不安定になるからと言われています。 その一方で、2022年後半は逆に円高が進みました。

その背景としては、アメリカの利上げなどで景気後退が起こり世界的に株価が暴落する可能性があるため、リスク回避として日本円が買われたからという見方もあります。 このトレンドが2023年も続くかもしれません。

簡単!インドネシアルピアの大まかな計算方法

インドネシアルピアの価格をみた時、0を2つとれば日本円での計算が簡単にできます。つまり、100で割り算をします。 インドネシアルピアは常に変動しており、常に為替レートによってどれくらいなのか厳密には変わってきますが、大まかな計算ならば簡単に可能です。

たとえば、500mlのペットボトルの水は、インドネシアでは3,000ルピアほどで販売されています。この後ろの0を2つ取って30円だと考えれば簡単に計算ができます。

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まとめ

今回はインドネシアルピアの今後の見通しについてご紹介しました。

インドネシア、アメリカ、日本の金利差に着目して考えると、アメリカのドル高が進むのでどの通貨も下落傾向にあります。 その一方でインドネシアと日本で考えれば資源国と非資源国の貿易状況で為替が左右されるという面もあります。

そして、さらに日本円は今後の世界経済の減退を見込んで円買いに走るというケースも出てくるでしょう。 そのため、見通し的には今後の世界経済リスクを考えれば、ルピアに対して円高になる可能性もあります。 ぜひ、参考にしてみてください。