ビジネスにおいて、相手に失礼のないように謝罪を行うことはとても大切です。

インドネシアビジネスに携わる際も、何かしらの謝罪を行う場面は必ず出てくるでしょう。

しかしながら、どう謝るのが適切なのかわからないという人もいるかもしれません。インドネシアビジネスをやったことがないとよくわかりませんよね。

そこで今回は、インドネシアの方に対して謝罪を行う時に役立つ、謝罪メールの書き方についてご紹介します。

インドネシアの方に送る ビジネスメールでの謝罪の書き方

インドネシアの方にビジネスメールで謝罪をする場合、基本的に日本と同じ謝罪文を書けば大丈夫です。

しかし、インドネシア特有の文化もあるので、背景知識として知っておかなければなりません。

インドネシア人の国民性を理解することが大切

まず、謝罪は、相手を怒らせてしまったか不快にさせてしまったから行う行動です。 しかし、インドネシア人はあまり怒らない民族と言われています。 国民性として、楽観的であり小さいことは気にせず、あまり怒ることがない人たちです。

感情を表に出して怒ることは恥ずかしいことだという認識もあるくらいです。 インドネシア人があからさまに怒っている場合は、絶対に納得できないような大きなことが発生した可能性があると推測できます。

一方で、本当は怒っているけど表に出さないだけかもしれないという可能性も否定できないでしょう。

そのため、とても怒っているのか、もしくは実は怒っているのか、両方のパターンを想像しながら謝罪を行うとよいでしょう。

謝罪を行う時に役立つフレーズ

インドネシア語で謝罪を行う際に役立つフレーズには以下のようなものがあります。

  • Minta maaf (ごめんなさい、すみません)
  • Saya sungguh-sungguh minta maaf (本当に許してください)
  • Mohon maaf (申し訳ございません)
  • Maafkan saya (許してください)

冒頭で軽く挨拶した後に、これらのフレーズを使うとよいでしょう。 たとえば、「こんにちは(Selamat siang.)」や、自分の名前を名乗った後(saya 自分の名前)に、本格的な謝罪文と内容につなげていくといいでしょう。 それでは、フレーズを詳しく見てみましょう。

①Minta maaf

Minta maafは「ごめんなさい」「すみません」という意味のフレーズです。 以下のような意味になっています。

  • minta:願う
  • maaf:許し

日本語でも「ごめんなさい」「すみません」の両方を、似たような意味で使うのと同じで、インドネシア語でも両方をminta maafで表現できます。

ちなみに、maafだけでも通じますが、こちらは砕けた言い方で英語のsorryに近いです。 そのため、ビジネスなど真剣さが求められる場面では、度合いが強いminta maafをきちんと使うべきです。

②Saya sungguh-sungguh minta maaf.

Saya sungguh-sungguh minta maafは「本当に許してください」という意味のフレーズです。 先ほどご紹介した、minta maafをさらにアレンジしています。 以下のように構成されています。

  • saya :私
  • sungguh-sungguh :本当に
  • minta maaf:ごめんなさい

重大なミスを起こした時や、相手と関係改善をしたい時にぴったりです。

③Mohon maaf

Mohon maafは「申し訳ございません」という意味のフレーズです。 maafはこの記事でも何度か出てきましたが、謝る時によく出てくる「許し」という意味です。 日本語の「申し訳ございません」と同じような感覚で使えます。

たとえば、ビジネス上でのちょっとしたミスや、顧客に対して「申し訳ありません、空きがないです」といったように軽めの謝罪にも使えます。

④Maafkan saya

Maafkan sayaは「許してください」という意味です。 maafkanは「許し」という意味のmaafに非常に近く、「許す」という意味があります。 そのため、直訳すると、「私を許してください」といった意味になります。

ちなみに、インドネシア人の中には、Maafkan akuというフレーズを使ってくる人がいます。こちらは、同じく「許してください」という意味です。 しかし、akuは仲のよい間柄に使う、「私」を表す単語です。

もし、こう言われた場合、インドネシア人から親しく思われている反面、謝り方もカジュアルであると言えます。 間違っても使わないようにしたいですね。

まとめ

今回はインドネシアの方に対して謝罪を行う時に役立つ謝罪メールの書き方として、メールを書く時にコツと役立つフレーズについてご紹介しました。

  • Minta maaf (ごめんなさい、すみません)
  • Saya sungguh-sungguh minta maaf (本当に許してください)
  • Mohon maaf (申し訳ございません)
  • Maafkan saya (許してください)

インドネシア人は感情を表に出さず、あまり怒らない民族だということをまず知っておきましょう。 その上で、日本語で謝罪を行う時と同じように、インドネシア語の謝罪フレーズを書いて謝りたいことを真剣に述べると、謝罪を受け入れてくれるでしょう。 ぜひ、参考にしてみてください。