仕事をしていると、日頃から多くのビジネスメールがよく届きます。
ビジネスメールのやり取りの中に書き出しの挨拶があるかどうかで、受け取り側の印象は変わってしまいます。
しかし、ビジネスメールの書き出しとして何を書くべきか悩む人も多いですね。インドネシア語なら、さらに分かっている人も少ないでしょう。
そこで今回は「冬季休暇明けに送られると嬉しい差をつけるインドネシアビジネスメール書き出し」というテーマで、インドネシアのビジネスメールについて解説します。
インドネシアに冬季休暇はある?
大前提ですが、インドネシアに冬季休暇はありません。
そもそも、冬自体が存在しないので、日本のような冬や冬休みといった概念がありません。 インドネシアは赤道付近に位置する熱帯性気候であり、1年を通して温暖な気候です。 雨季と乾季のふたつのみで、雨が多い季節(11月〜3月)と雨が少ない季節(4月〜10月)です。
インドネシアの年末年始
日本の冬季休業は、一般的に12月29日から1月3日までの6日間を指します。 一方、インドネシアでは12月31日と1月1日のみ休みになることが一般的です。 そのため、日本の冬季休業明けと同じ感覚でメールを送ってしまうと、文化の違いを感じてしまうかもしれないので注意しましょう。
¥もし、冬季休暇で1週間程度お休みしていることがあったら、もしかしたら日系の企業かもしれません。
インドネシアは年末年始よりレバランが大事
インドネシアにはレバランという祝日があります。 こちらは日本の年末年始である大晦日とお正月に近く、インドネシアのお正月とも言われます。 インドネシアで信仰されているイスラム教では、ラマダンという断食を行う期間があります。
そのラマダンが終わったタイミングでレバランとなり、インドネシア人は帰省して家族と過ごします。 そして、街中がお祭りムードになるのです。 ちなみに、この時には、「過去の過ちを許してください」という意味のMohon maaf lahir dan batinが挨拶になります。
冬季休暇明けではないですが、インドネシアのお正月の際に使える挨拶フレーズとして、ビジネスメールで使ってみると「インドネシアの文化を理解している」と思われて好感度が上がるかもしれません。
冬季休暇明けに送るビジネスメールの書き出し
日本の冬季休暇である年末年始に、インドネシア向けに送るビジネスメールの書き出しとしては以下のようなものがあります。
- Selamat tahun baru. (明けましておめでとうございます)
- Terima kasih atas segala kebaikan selama tahun yang silam. (昨年はお世話になりました)
- Apa kabar? mudah-mudahan sehat-sehat selalu. (お元気ですか?お変わりはないでしょうか)
それでは順番に解説します。
①Selamat tahun baru.
Selamat tahun baru.は「明けましておめでとうございます」という意味です。
以下のように構成されています。
- selamat:〜の間
- tahun:年
- baru:新しい
インドネシアの大晦日には、花火が上がることもありますが、雨季なので洪水が発生するということもあります。 そういった、さまざまなことが起きる時にSelamat tahun baru.というフレーズを日本人から使ってあげると、メールを受け取った側はほっこりするでしょう。
ちなみに、インドネシア人で日本語を学んでいる人の中には、日本の年賀状文化に興味を持っている人もいます。 そういった人に対して使ってあげると、さらに喜ばれるかもしれませんね。
②Terima kasih atas segala kebaikan selama tahun yang silam.
Terima kasih atas segala kebaikan selama tahun yang silam.は「昨年はお世話になりました」という意味のフレーズです。 以下のように構成されています。
- Terima:受け入れる
- kasih:愛
- atas:〜の上
- segala:全部
- kebaikan:親切
- selama:〜の間
- tahun:年
- yang:〜であるところの
- silam:過ぎた
日本語の新年の挨拶でも、「昨年はありがとうございました」という表現をしますが、これをインドネシア語で表したのがこちらです。 ちなみに、インドネシア語では、「今年もよろしく」といったような表現はしません。
③Apa kabar? mudah-mudahan sehat-sehat selalu.
Apa kabar? mudah-mudahan sehat-sehat selalu.は「お元気ですか?お変わりはないでしょうか」という意味です。 以下のように構成されています。
- apa:何
- kabar:知らせ
- mudah-mudahan:〜と願う
- sehat-sehat:元気
- selalu:いつも
Apa kabar?という表現は非常に短く、「お元気ですか?」という意味なのでカジュアルな挨拶に多用できます。 それをアレンジして年末年始風にしたのがこちらです。 年末年始の休暇を経て、体の調子はいかがですか?と問いかけるようなフレーズを入れてあげると好感度が上がります。
まとめ
今回はインドネシアの年末年始の休暇事情やお正月、そして、冬季休暇明けに送るインドネシア語のビジネスメールのフレーズをご紹介しました。
- Selamat tahun baru. (明けましておめでとうございます)
- Terima kasih atas segala kebaikan selama tahun yang silam. (昨年はお世話になりました)
- Apa kabar? mudah-mudahan sehat-sehat selalu. (お元気ですか?お変わりはないでしょうか)
インドネシアには冬季休暇がありませんが、これらのフレーズを使いこなせれば好感度も上がるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。