インドネシアでビジネスを行う場合、日本でビジネスを行う時とは違った難しさがたくさんあります。
しかしながら、インドネシアでのビジネス経験がなければ、何が難しいのかよくわからないのではないでしょうか。
実際に経験してみなければわからないこともたくさんあります。
そこで今回は、インドネシアでビジネスを行おうと思っている方向けに、インドネシアにおけるビジネスの難しさを5つほど厳選して解説します。
インドネシアビジネスの難しさ5選
インドネシアビジネスの難しさには、以下のようなものがあります。
- 豊富な人脈が必要なこと
- 他国での成功歴が通じない
- 時間に対する認識が違う
- 人前で怒ってはいけない
- インフラや社会が発達していない
それでは順番に説明します。
豊富な人脈が必要なこと
インドネシアでビジネスを行う際、人脈が重要になってきます。
なぜならば、インドネシアは日本に比べて社会的に発展していない面があって、特に汚職が蔓延しているからです。
どうしても汚職に関わっている人と付き合わないといけない場面が出てきますが、ここで重要になってくるのが人脈です。
政府や地域の権力者に顔が利く人を見つけてビジネスを行った方が汚職に巻き込まれなくて済み、スムーズにビジネスを展開できるでしょう。
逆に言えば、権力者に顔が利く人を見つけた方が、早く信頼を獲得できるのでビジネスも上手くいくかもしれません。
他国での成功歴が通じない
インドネシアでのビジネスは他国の成功歴が通じない場合があります。
他のASEAN諸国や中国などのビジネスで成功したので、インドネシアでも成功できると思っていても、実際に上手くいくとは限りません。
具体的な他の国との違いとしては、宗教が他のアジア諸国と違ってイスラム教であったり、多民族国家であることから価値観が多種多様だったりすることがあげられます。
そのため、他の国で成功したからといっても、インドネシアでそのまま成功するとは限りません。
インドネシア独自の対策を立ててしっかりとした戦略を立てる必要があります。
時間に対する認識が違う
インドネシアでビジネスを行う場合、時間に対する認識が違うことに気をつけなければなりません。
これは日常生活でも言えることですが、分刻みで行動する日本人と比べてインドネシア人の時間の間隔は非常にルーズです。
そのため、現地人との待ち合わせの時間が守られなくて悩んでしまうケースもしばしばあります。
また、インドネシア人をマネジメントする際にも、時間に対する感覚の違いを覚えておくことは重要です。
日本人のようにキチッと時間通りに納期を間に合わせてくれないことがあるので、その辺りも考慮しながらプロジェクト全体を進める必要があります。
ちなみに、このインドネシア人の時間感覚は、ゴムのように伸び縮みすることから「ゴム時間」とも言われています。
人前で怒ってはいけない
インドネシアでビジネスを行っていて、現地の人が何かミスをした時には人前で怒ってはいけません。
なぜならば日本人のように小さい頃から怒られて育っておらず、怒られることにそれほど慣れていないからです。
日本人に対して怒ったり叱ったりする時と同じような感覚で、インドネシア人を叱咤してしまうと次の日は仕事を休んでしまうかもしれません。
ひどい人になると、数日仕事に来ない人もいるくらいです。
人材のマネジメントには、「褒める」と「叱る」のバランスが重要になってきますが、インドネシア人に対して何か指摘する際は、そのバランスにさらに気をつけなければなりません。
インフラや社会制度が発達していない
インドネシアでは、インフラや社会制度が発達していないことに注意しなければなりません。
たとえば、インドネシアの道路管理は行き届いていないことが多く、道に大きな穴が空いてることもあります。
また、ジャカルタでは渋滞がひどくて、スムーズに移動できないことがしばしばあります。
それからビジネスでは、海外との物のやりとりをする場合もありますが、インドネシアの通関は時間がかかり、手続きが煩雑なことで有名です。
人件費の安さを求めてインドネシアにビジネス進出しても、製品の返送などを行う時に時間的なコストがかかって結局中国などの方がスムーズに行く場合があります。
インドネシア政府の取り組みによって改善されつつありますが、まだインドネシアの通関の時間に頭を抱えている人も多いので気をつけるべきでしょう。
インドネシアビジネスの難しさ5選【まとめ】
インドネシアビジネスの難しさには、以下のようなものがあります。
- 豊富な人脈が必要なこと
- 他国での成功歴が通じない
- 時間に対する認識が違う
- 人前で怒ってはいけない
- インフラや社会が発達していない
インドネシアでは、職場や生活での独特な習慣があったり、社会制度が未発達だったりするのでビジネスの妨げになることもあります。
また、この辺りに詳しいインドネシア人や現地の日本人とコネクションを作っておくことも大事です。
この辺りをしっかりと理解しなければ、ビジネスは成功しないでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。