自分の国に対する誇りを持てるということは、自分の国に生まれた事を幸せだと感じられることだと言えるかも知れません。生を授かり、育んでくれた自分の国というのはとても大きな存在です。この誇りの源は、まず自分の国の人々の秀でた点を理解しなければいけません。
インドネシアにおいても、世界の他の国々と比較した場合に、世界に誇れる点があります。インドネシア、インドネシアの人々が世界に誇れるものとは、どんなものがあるのでしょうか。
今回ご紹介させて頂くのは、インドネシアの様々なランキングです。もちろん、誇れるものだけではなくて、中にはマイナスイメージのものもあるかも知れませんが、ご承知おき下さい。
ビジネスに役立つ 統計から見るインドネシアの様々なランキング
統計データ
人口
国の労働力、人材資源等、その国の基礎となる人口は、2億7,020万3,917人(2020年9月時点)で、世界第4位です。出生率も毎年1,25%の割合で伸びています。この人口を世代別にみると、10歳-25歳までの世代が27,94%を占めて第一位、26歳-41歳までの世代が25,87%で第二位、42歳-57歳までの世代が21,88%の第3位とういことで、年齢的にとてもフレッシュな国が、インドネシアだと言えます。
国土と地理
インドネシアの国土は190万4,569 km² で世界第15位の国土を持ち、アジア大陸とオーストラリア大陸、そしてインド洋と太平洋のちょうど間に位置しており、非常に地理的な条件に恵まれています。このことから、インドネシアは世界の国々をまたぐ架け橋のような役割を担っており、世界中の人々が交流する為の重要な拠点となっています。
豊富な鉱山資源
インドネシアは天然資源にも非常に恵まれています。鉱山資源も豊富で、石炭、ニッケル、’鉛などがその主な鉱山資源です。当然多くの鉱山事業を手がける地域がインドネシアには存在します。主要な鉱山資源を例に挙げますと、ニッケルの生産量が世界第1位、続いて錫の生産量が世界第2位、セメント、ヨウ素、アンモニアの世界5位、などが有名です。
喫煙率
インドネシアは中国に次いで、世界でのタバコの生産量が高いため(世界第2位)、どこにいってもタバコを吸う人が多くみられます。都市部では最近電子タバコが普及したり、専用の喫煙所が設けられたり、喫煙を規制する動きがありますが、まだまだ日本に比べると路上でタバコを自由に吸える環境があります。
多様な文化に根付いたもの
文化とその多様性
数百種類以上の種族民族からなるインドネシアの人々はとてもユニークな文化を持っています。
地方の言語を含めれば、およそ700種類以上の言語があると言われており、宗教、服装、伝統家屋、生活スタイルまで様々で、インドネシアは1つの大きな民族だと言えます。さらに世界の人々も、インドネシアがこの調和に寄り添いながら多様性を築いている様を、賞賛しています。
海洋国家
インドネシアは世界一大きな海洋国家でもあり、その海域面積は93,000 k㎡にも及び、 海岸線の長さは 81,000 kmもあり、世界の25%をインドネシアの海岸線が占めています。
イスラム教徒
インドネシアはまた、世界最大のイスラム教徒の国でもあります。インドネシアのイスラム教徒の人数は2億1,600万人にのぼり、インドネシア全人口の88%を占めています。このためインドネシアは世界で最も多くのモスクと『ハジ』(メッカへの巡礼)の数も世界で一番多いです。
自然・植物の宝庫
インドネシアは世界の18%の岩礁を持っており、海水による侵食を防ぐマングローブの森も世界で一番持っています。また蘭の花も豊富にあり、その種類は6,000種にのぼり、その種類である1m以上にもなる世界最大の花ラフレシアが有名です。
生物
インドネシアには数多くの珍しい動物が暮らしていますが、その中でも一番注目されているのが、コモドドラゴンです。古代生物として今もインドネシアに生息しているコモドドラゴンは、世界最大のトカゲで、体長3メートル、体重90kgもあります。コモドドラゴンは、インドネシアのヌサトゥンガラ・ティモール州にある、コモド島とその周辺にしか生息していません。インドネシアの海にはまた、150種類の鮫が生息していて、この種類も世界一です。
そして、スラウェシ島では体長わずか10cmあまりの世界一小さなサル、タルシウスが生息していますし、同じくスラウェシでは体長10mの世界最大のニシキヘビが見つかっています。またスマトラ州では体長7,9mmほどで、蚊の大きさ程の世界最小の魚も見つかっています。
インドネシアの人気自動車
インドネシアを走っている自動車を注目してみますと、ほとんどが日本メーカーの自動車です。人気ランキングを見てみますと、1位から15位まで全てが日本のメーカーで、その中の自動車メーカーでは、MITSUBISHI,TOYOTA,HONDA,SUZUKI,DAIHATSUといった、日本でも有名な自動車メーカーがズラリと並んでいます。もちろん、日本車以外の外国車も走っていますが、メンテナンスや税金が高くなるため、中流層が多いインドネシアでは、日本メーカーの自動車が圧倒的に人気があります。
ビジネスに役立つ 統計から見るインドネシアの様々なランキング
ご覧頂きましたように、インドネシアは本当に様々な分野で、世界一を誇っている事がわかりましたが、全体的にみますと、もともとインドネシアに育まれてきた自然文化や動植物が占める割合が多いので、これがどうのようにして、人間社会や産業経済の分野に発展させる事ができるのかが、期待されると思います。また豊富な労働人口を抱えているので、まだまだ未知数の部分がたくさんあるのがインドネシアなのです。