インドネシアのルピアは金利が高いと言われています。
日本円で資産を持っていて銀行に預けていたとしても、ほとんど利子はつきません。そのため、多くの人が外貨預金を行ったり、高配当のETFなどを購入して資産が増えるようなことを行っています。
インドネシアルピア関連の資産を持つことも金利が高いことと新興国の経済成長があるので、投資の対象としても注目されています。また、インドネシアルピアの為替レートに着目して収益を得る方法と、金利差に着目して収益を得る方法があります。
そこで今回はインドネシアの通貨であるルピアへの投資方法についてご紹介します。
インドネシアルピアへの投資方法
インドネシアのルピアに投資を行うためには、以下のような方法があります。
- 外貨預金
- FX
- 外貨建て債券
- タンス預金
結論として言えば、外貨建て債権を購入するのが1番良い方法だと言えるでしょう。 それでは順番に解説します。
外貨預金
インドネシアルピアへ投資する方法には外貨預金があります。
外貨預金であればローリターンでありながらローリスクで投資を行える特徴があります。 ただし、ローリターンと言っても、5%程度あるので日本円の預金とは比べものにならない利子が付きますし、利回りの低い株よりも高いリターンが得られます。
しかし、インドネシアルピアの外貨預金を行うことはハードルが高いです。 具体的には、海外不動産ポータルサイトのSEKAI PROPERTYによるとKITASという長期滞在許可書があって初めてインドネシア現地の口座を開けます。
この長期滞在許可書は半年から1年の滞在予定がある外国人に対してしか発行されないので、基本的に現地で就労する人がメインです。 観光や留学などで滞在するだけでは銀行口座を開けません。そのため、限られた人のみ投資できる選択肢になります。
その一方で、日本の銀行なら日本にいながら外貨預金ができるので、インドネシアルピアの取り扱いがあるかどうかを調査したところ、西京銀行が以前、外貨預金としてインドネシアルピアの取り扱いを行っていました。
しかしながら2019年にインドネシアルピア建ての外貨預金の新規取り扱いを停止してしまいました。中止された理由は発表時に明らかになっていませんでした。
FX
インドネシアルピアに投資する方法としては、FXの口座を利用する方法があります。しかし、こちらもハードルが高いと言えます。なぜなら、インドネシアルピアを取り扱っているFX会社が少ないからです。
さらにあえてFXのスワップポイントと呼ばれる2国間の金利差を使って利益を得ようとするならば、インドネシアのルピアである必要はありません。
むしろ、トルコリラと日本円、メキシコペソと日本円といった通貨ペアの方が金利差が大きく利益も多くなります。 FXを使ってインドネシアルピアを手に入れて収益を発生させるのはあまり適切ではないでしょう。
外貨建て債券
インドネシアルピア建ての債券に投資する方法もあります。 債券を購入する時にルピアで購入して、利払時や償還時にはルピアが支払われます。
インドネシアの債券の10年国債利回りは、6.920%です。日本は0.406%なので全く金利が違いますね。
さらにルピアの価値がさらに上がれば、日本円で換算した時に大きな収入を得られます。 インドネシア・ルピア債券ファンドなどがルピア建てなので、連動した動きをします。こちらなどを検討するとよいでしょう。
タンス預金
もっとも原始的な方法ですが、インドネシアルピアのタンス預金で投資する方法があります。もっともリターンが低いですが、とても簡単に始められます。 インドネシアに旅行に行って余ったインドネシアルピアを所持するだけでタンス預金の対象になります。
また、日本にいても街中の両替屋でインドネシアルピアに交換してあとは所持しておくだけでルピアの保有ができます。 それから最近ネットで話題になっているwiseであれば、とても安い手数料で日本円からインドネシアルピアに変えられます。これを使うのもよいでしょう。
保有した後は、FXのようにレバレッジをかけられないのですが、通貨の価値が上がったタイミングで売れば利益になります。
まとめ
今回はインドネシアの通貨であるルピアに関してご紹介しました。
- 外貨預金
- FX
- 外貨建て債券
- タンス預金
外貨預金やFXはハードルが高いです。外貨預金は日本に居住している人なら無理です。そして、FXでもインドネシアルピアの取り扱いがない所もあってやや困難です。 その一方で、タンス預金は簡単に始められますが、リターンはかなり低くなります。
これらを総合すると、ルピア建ての債券に投資するのが1番ハードルが低くてリターンも望めるといったところでしょう。
やはり収益を得る方法も、インドネシアのルピアが上がったり下がったりするタイミングを狙って売買するのではなく、日本とインドネシアの金利差に着目して安全にリターンを得る方法がおすすめです。 ぜひ、参考にしてみてください。