日本からインドネシアへ入国する際の隔離はありません。
その一方、新型コロナウイルスの影響で長い期間インドネシアに渡航できていなかったり、そもそもインドネシアに行くのが初めてだったりすると現地の隔離事情や入国の流れはどうなっているのだろうかと気になります。
たしかに状況は毎日変わるものですし、しっかりとチェックしておきたいですよね。 そこで今回はインドネシアの新型コロナウイルスにまつわる入国についてご紹介します。
日本からインドネシアへ入国する際の隔離はなし
2022年12月5日現在、日本からインドネシアへ入国する際の隔離期間はありません。また、インドネシアに到着してからPCR検査や自主待機といった措置もありません。
インドネシアの水際対策緩和
インドネシアはこれまで段階的に水際対策を緩和してきました。 2022年を振り返ってみても、2022年2月まではある程度隔離が厳しく行われていましたが、同月に「ワクチン接種が2回以上完了していれば、隔離なし」という宣言を行いました。未接種者には5日間の隔離が課されます。
それから4月には、日本から出国する前の陰性証明は必要ですがインドネシアに入国する際のPCR検査は不要となりました。
インドネシアに入国する際に必要なもの
日本を含む海外から、インドネシアへ向かう際には以下のようなものが必要です。
- 2回以上のワクチン接種が証明できるもの
- 追跡アプリ「PeduliLindungi」
2回以上のワクチン接種が証明できる書類やアプリの提示があれば入国可能です。注意点としては、出発の14日前にワクチン接種が完了しており、接種日を英語で証明できるものが必要です。
また、「PeduliLindungi」というインドネシア政府が発行している、新型コロナウイルスのトラッキングアプリをダウンロードしておく必要があります。
ワクチン未接種者の入国について
在インドネシア日本大使館によると、入国の際には2回以上のワクチン接種記録証明が必要です。そのため、ワクチンの2回以上の接種が入国の条件と考えてもよいでしょう。 しかし、その一方で以下のような時にはワクチン未接種でも入国できる場合もあります。
- 健康上の理由でワクチン接種ができない場合(英文の診断書が必要)
- 出国前にコロナに陽性となった場合
- 18歳未満の人々
健康上の理由でワクチン接種ができない場合、ワクチン接種ができないことを証明するために英文の医者による診断書が必要です。 そして、レアなケースですが出国する前にコロナに陽性となってしまった場合は、日本の病院か保健所でコロナの快復証明書を取得する必要があります。
もちろん症状があったり回復していなかったりすると飛行機で止められるので、直前にコロナに罹って回復したようなケースが考えられます。 そして、18歳未満はワクチン接種が2回完了していなくても接種証明書の提示は不要です。
要注意!ビザは必要
2022年12月5日現在、インドネシアに渡航する際はビザが必要です。 原則として、日本からインドネシアに渡航する際はノービザで観光目的ならば、30日間の滞在が可能です。しかし、コロナ禍の影響でビザが必要となっています。
ビザの取得は大きく分けて事前に申請して取得するか、現地の空港で取得するかになっています。短期の出張であれば、事前にビザを取得しなければなりませんが、観光であればインドネシアの空港で取得できます。
多くの人は空港取得の到着ビザになりますが、ジャカルタのスカルノハッタ空港とバリのングラ・ライ空港では到着ビザを事前にオンラインで決済ができるようになっています。 到着ビザの有効期間は30日間で、滞在中に1回のみ延長ができます。
空港で購入する場合の価格は50万ルピア(日本円でおよそ5,000円)です。
ちなみに、ASEAN加盟の国々(シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、ラオス、ミャンマー、カンボジア)に関しては、2022年の4月時点で観光目的でのビザ免除措置が行われているので、日本人も対象になる日が近いでしょう。
トランジットでの入国はどうなるのか
2022年12月5日現在、入国をしないトランジットはインドネシアで停止されています。そのため、トランジットでインドネシアに立ち寄ることはないと考えてよいでしょう。 トランジット目的でのビザは発給されていませんが、到着ビザを取得してトランジットを行うことは理論上は可能です。
ただし入国する際には原則として到着ビザが必要なので、費用を考えても現実的ではありません。
まとめ
今回は日本からインドネシアへ入国する際の隔離期間やビザについてご紹介しました。
2022年12月5日現在、インドネシアで入国する際に隔離は求められていません。しかし、その一方でワクチン接種証明やトラッキングアプリのダウンロードが必須です。 さらに到着ビザの取得も行わなければなりません。
これらに気をつければ、インドネシアへの渡航のハードルは低くありません。ぜひ、参考にしてみてください。