日本人がインドネシアでビジネスを行うことは難しいと言われています。
しかしながら、実際にインドネシアでビジネスを行なった経験がなければ、何に困ってどう難しいと感じるのかわかりませんよね。
できるなら難しさもしっかりと調べてからビジネスの対策を立てたいと思うのが普通です。
そこで今回は、「なぜ日本人は、インドネシアでビジネスし難いのか?」というテーマでインドネシアビジネスの難しさについて解説します。
なぜ日本人は、インドネシアでビジネスし難いのか?
日本人がインドネシアでビジネスを行う場合、「難しい」と感じるのが普通です。
その理由には、以下のようなものがあります。
- ビザを発給しないといけない
- インドネシア語の壁がある
- 渋滞など交通インフラが機能しない場合がある
- 文化や思想を理解できないことがある
- 日本と働き方に違いがある
それでは順番に解説します。
ビザを発給しないといけない
日本人がインドネシアでビジネスを行う場合、ビザを発給しなければなりません。
海外ビジネスを行う場合ほとんどの国でビザが必要になりますが、インドネシアのビザ発給は人によって面倒だと感じることがあります。
また、インドネシアでビジネスを経験した人によると、就労ビザの発給には通常で3ヶ月かかると言います。
しかし、役所のトラブルがあって4ヶ月ほどかかったとも言っています。
ビザの手続きに加えて何かしらのトラブルが発生するリスクも考えていた方がよいでしょう。
インドネシア語の壁がある
日本人がインドネシアでビジネスを行う場合に立ちはだかるのが、インドネシア語の壁です。
海外でビジネスを行う場合は外国語の習得が必須ですが、インドネシアの場合は英語だけ喋ることが出来てもコミュニケーションをとるのは困難です。
フィリピンやシンガポールなどといったアジアの土地であれば、英語だけでコミュニケーションが取れますが、インドネシアでは難しいです。
現地人に寄り添ったコミュニケーションを行うためには、現地語であるインドネシア語を使わなければなりません。
また、現地で生活する際にも、インドネシア語を使わなければならない場面がやってくるでしょう。
そのため、インドネシア語を話せるようになるか、インドネシア語に詳しい人が近くにいる環境でビジネスを進めないと難しく感じるでしょう。
渋滞など交通インフラが機能しない場合がある
インドネシアは日本と比べて交通のインフラが発達していません。
また、ジャカルタに人口が集中し、日本よりも若い年齢層が多いこともあって、大渋滞が発生します。
そのため、ビジネスのミーティングや商談などが遅れてしまうリスクがあるでしょう。
常に時間ぴったりに行動できないリスクを考えてビジネスを行わなければなりません。
ちなみに、渋滞で車が止まっている時を狙って襲撃してくる強盗もいます。
日本では想像できない治安的なリスクもしっかりと考えなければなりません。
文化や思想を理解できないことがある
日本人はインドネシアの文化や思想を理解できない可能性があります。
インドネシアには多くの民族がいて、さらにイスラム教徒が多いです。
一方の日本は大半が大和民族であり、仏教や神道を信仰していてもそこまで信仰が深いわけではありません。
そのため、日本人の感覚でインドネシア社会を理解しようとしても、多民族であることの感覚やイスラム教の教えなどがなかなかわからない事態に陥ります。
これが東アジアの国々であれば日本と価値観を共有する面もあるので、スムーズにビジネスを進めやすいという面もあります。
しかし、インドネシアは同じアジアの国でありながら、社会の風習や考え方が全く違うのでまずはそこから理解する必要があるのです。
この作業がビジネスを妨げることになるかもしれません。
日本と働き方に違いがある
日本とインドネシアでは、働き方に違いがあります。
日本人は自分を犠牲にしてでも仕事を進めようと努力しますが、インドネシア人の場合はそこまでではありません。
時間についてそこまで厳格に守っていなかったり、仕事の報告や連絡を相談をしなかったりすることもよくあります。
日本人と違うことを責めて改善を促すのではなく、まずは違いがあることを知った上で何なら上手くやってくれそうかを考えなければなりません。
インドネシアビジネスで現地人をマネジメントする際は、働き方の違いに気をつけましょう。
なぜ日本人は、インドネシアでビジネスし難いのか?【まとめ】
今回は「日本人は、インドネシアでビジネスしにくいのか?」というテーマで解説しました。
- ビザを発給しないといけない
- インドネシア語の壁がある
- 渋滞など交通インフラが機能しない場合がある
- 文化や思想を理解できないことがある
- 日本と働き方に違いがある
やはり海外ということでビザの手続きや現地の習慣や文化の違いが気になるところです。
また、インドネシア特有のインフラの問題や働き方の価値観の違いなども考慮に入れなければなりません。
この辺りをクリアできるかどうかで、ビジネスの成功率も変わってきます。
ぜひ、参考にしてみてください。