インドネシアにも一定数の日本人が住んでいます。

移住した人たちが現地の人と結婚したり、あるいは日本人同士の夫婦が移住したりして、インドネシアで生まれ育った子どもが増えてきました。現地の日本人コミュニティもあれば、現地の子どもたちが通う学校もあります。

特に日本人学校は、さまざまな国にありますが、インドネシアの日本人学校はどういったものか気になりませんか? そこで今回はインドネシアで人気な日本人学校についてご紹介します。

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インドネシアで人気の日本人学校

インドネシアで人気の日本人学校には、以下のようなものがあります。

  • ジャカルタ日本人学校
  • ジャカルタ日本人学校チカラン校
  • バンドン日本人学校
  • スラバヤ日本人学校

これらの学校は、日本の文部科学省が在外教育施設として認定を受けています。

在外教育施設は、昭和22年に制定された学校教育法という法律で定められたもので、教育を受けるために海外に設置された施設です。文部科学省のお墨付きということになります。 ちなみに数が多いのは中国で、中国全土に12ほどの在外教育施設があります。

それでは順番にインドネシアの日本人学校について詳しくみていきましょう。

ジャカルタ日本人学校

もっともメジャーなのがジャカルタ日本人学校です。

小学校と中学校があり、2023年時点で小学校は446人、中学校は120人と合計で566人の児童が学校に通っています。ジャカルタという名前がありますが、実際はジャカルタから少し離れたバンテンに位置しています。 この学校の特徴は、長い歴史があることです。

日本国大使館の付属日本人学校として1969 年に開校しました。50年以上の歴史があります。 さらに学生たちの生活も日本と変わらないくらい充実しています。たとえば、部活動は24ほどもあって充実した生活を送っています。

一方で日本と違うのは、通学が基本的にスクールバスもしくは自家用車なので周辺の安全環境を考えれば納得できます。

ジャカルタ日本人学校チカラン校

ジャカルタ日本人学校チカラン校は、まだ歴史の浅い学校です。

2019年に開校しました。開校してからすぐに新型コロナウイルスの影響を受け、対面からオンラインでの授業に切り替えるなど困難を乗り切ってきました。 学校があるチカランという場所は、ジャカルタ近郊のブカシにあります。この場所は近年、日本人の移住が増えています。

 

その背景には、ジャカルタに進出した日系の製造業が人件費を抑える目的などでジャカルタの東部に拠点を移動させています。 ジャカルタに住んでいる日本人は工場などのある東部に通勤しなければなりませんでした。

必ず渋滞に巻き込まれるので、家族と過ごす時間が減ったり交通事故・事件に巻き込まれるリスクもあります。 そうした声から日本人学校をチカランに開校して、職と学、住を一体化させようとする狙いがありました。

ジャカルタ日本人学校チカラン校は、2023年時点で小学校が87人、中学校が19人で合計106人の児童が通っています。また、部活動は2021年の例を見てみると、以下のようなものがあります。

  • 団体スポーツ部
  • バドミントン部
  • 水泳部
  • 空手部
  • 音楽部
  • 英語部

毎週火曜日と木曜日に50分ほど活動し、小学5年から中学3年まで一緒に活動するのが特徴です。

バンドン日本人学校

バンドン日本人学校は、ジャカルタから200kmほど離れた都市にあります。バンドンは標高が700mほどの場所にあり、さらに周りには2000mほどの山が数多くあります。そのため、ジャカルタよりも過ごしやすい環境にあるのが特徴です。

また、バンドン日本人学校は1933年に開校されて戦争の影響を受けて1941年に閉校しました。それから1984年に再度認可を受けて日本人学校として再び歩み始めました。 2022年時点で小学校に4人、中学校に2人の児童が在籍しています。また、保育園もあり、こちらには2名の園児がいます。

スラバヤ日本人学校

スラバヤ日本人学校、インドネシア第2の都市と言われているスラバヤに位置します。およそジャカルタから約800km離れています。東京と札幌の直線距離が約800kmなので同じくらいですね。 1974年に設立された東部ジャワ日本クラブが元になっています。

その後、1979年に日本から認可を受けて日本人学校として歩み始めます。 2016年時点で、小学校57人、中学校8人、合計65人の児童がいます。

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まとめ

今回インドネシアで人気の日本人学校についてご紹介しました。

  • ジャカルタ日本人学校
  • ジャカルタ日本人学校チカラン校
  • バンドン日本人学校
  • スラバヤ日本人学校

特徴としては、やはりジャカルタ日本人学校の規模がとても大きく、それ以外のバンドンやスラバヤなどの地方との差が目立っています。 住んでいる場所にもよりますが、ほとんどの人がジャカルタに住むのでジャカルタの日本人学校がメジャーな選択肢になりますね。

ぜひ参考にしてみてください。