ビジネスメールの返信時間はいつが適切なのか悩むことはありませんか?

海外の方とビジネスメールのやり取りを行う場合は、しきたりや習慣が異なるので不安になって当然です。

特にインドネシアの方とビジネスを行う場合、ビジネスメールの返信はどうしようと考えた経験が一度はあるでしょう。

また、インドネシアの常識も日本と違うので気をつけなければなりません。

そこで今回はインドネシア人のビジネスメールの返信時間はいつがいいのか、インドネシアの常識とともに解説します。

インドネシア人のビジネスメールの返信時間はいつでもOK?

インドネシア人のビジネスメールの返信は、業務時間内にするべきです。 業務時間内でなければ、返信が返ってこない恐れがあります。 在インドネシア日本国大使館ですら、業務時間外のメール対応はやっていないという時があって炎上したこともあります。

そのため、現地企業などではもっと返信をくれる確率が低くなるでしょう。

インドネシア人はメールを返さない?解決策は?

インドネシアに住んでいる日本人はブログ等で「インドネシア人からメールが返ってこない」という書き込みをたくさんしています。 基本的にメールの返信が日本人よりも遅く、そもそもメールのフォルダすら開いていないこともあるといいます。

そのため、メールを送ったからいつかは返ってくるだろうと思っていれば、大失敗するかもしれません。 その解決策としては、メッセンジャーアプリのWhatsAppを使うことです。 インドネシア人とのビジネス上のやりとりは、このWhatsAppを使って行うことも多いです。

見知らぬ人との連絡も取りやすい上、メールに比べて連絡に気づいてもらいやすいというメリットがあります。 こうしたアプリを使って緊急時の連絡対応などを行うとよいでしょう。

知られていないインドネシアの常識

一般的には知られていないようなインドネシアの常識には以下のようなものがあります。

  • 上下関係がはっきりしている
  • インドネシアの小中学校ではマナーを学ぶ
  • 頭を触ってはいけない

それでは、順番に解説します。

①上下関係がはっきりしている

インドネシアでも上下関係ははっきりしています。 見方によっては、日本よりも上下関係が厳しいと言われています。目上の人には敬意を払って当然の社会なので、目上の人が常に中心の社会となっています。

たとえば、目上の人に対して、自分から話しかけて相手の時間を奪ってしまうことは失礼です。 会話は目上の人から始まるのが基本です。

そして、「ボスを喜ばせるために」という意味のAsal Bapak Senangという言葉があるように、何か仕事で問題が起こった時は現場レベルで解決しようとします。 なぜなら、不用意に上司に相談すると、上司の時間を奪ってしまう可能性もあるから自分達で期待に答えようとするのです。

もし、インドネシアでインドネシア人のマネジメントを行う場合は、こうした上下関係の認識があるということを知っておくべきですね。

②インドネシアの小中学校ではマナーを学ぶ

インドネシアの小学校や中学校では、必修科目としてマナーやエチケットを学びます。 これは「家族福祉教育」という意味のPendidikan Kesejahteraan Keluargaというもので、個人から家族、そして社会全体での人間関係などについて幅広く勉強します。

つまり、インドネシア人の価値観には、これらの義務教育で教えられたことが入っています。 たとえば、以下のようなことについて学びます。

  • 他人の欠点については話すべきではない
  • 教師や年上の人を尊敬し、彼らに対して頷いたり手を振ったりしてはいけない
  • 来客時には立ち上がって主人が紹介してから挨拶を行う

他人の悪いところを話すことは聞いている方も気分が悪くなります。 そして、教師や年配には手を振ってはいけないというのは驚きですね。

また、日本ではビジネスマナーとして来客時の対応などを教わることが多いですが、インドネシアではきちんとお客さんが来る時の対応について学びます。 日本でもなんとなく共感できるものが多いですが、そこまできっちりと教えられるわけではありませんし、若干違う部分もあります。

③頭を触ってはいけない

インドネシアでは、頭を触ってはいけません。 この常識はイスラム教やインドネシアのことをよく知っている人ならば、当たり前かもしれません。 しかし、知らない人にとっては本当に意外でしょう。 イスラム教やヒンドゥー教では、頭は特別な存在です。

イスラム教では、子どもの頭を撫でると成長が止まると言われています。 一方で、ヒンドゥー教では、頭は神聖なものだと考えられています。 そのため、インドネシアでは軽々しく他人の頭を触らないようにした方が無難です。

ちなみに、インドネシアだけではなく、東南アジア全体でこの傾向があるので覚えておくとよいでしょう。

まとめ

今回はインドネシアにおけるビジネスメールの返信や、あまり知られていないインドネシアの常識についてご紹介しました。

  • 上下関係がはっきりしている
  • インドネシアの小中学校ではマナーを学ぶ
  • 頭を触ってはいけない

インドネシアは同じアジアの国であっても、やはり日本と考え方や常識が異なりますね。 知らなければ困ることもあるでしょう。 ぜひ、参考にしてみてください。