インドネシアは経済成長が著しい国です。
インドネシアに渡航したことがない人にとって、インドネシアはどういった国なのかなかなかイメージが湧きませんよね。同じアジアに位置するインドネシアと日本ですが、日本は北半球、インドネシアは南半球に位置することもあって距離が離れています。
また、イスラム教徒が多いので、文化や習慣が異なります。同じアジアの島国でありながら、違うところもたくさんあって近くて遠い国です。そこで今回はインドネシアに渡航したことがない人でもわかるように、インドネシアはどういった国なのか詳しく解説します。
インドネシアの特徴
インドネシアの特徴をこれらのトピックに分けてみてみましょう。
- 地理
- 人口
- 経済
- 文化
それでは詳しくみてみましょう。
インドネシアの地理的特徴
インドネシアは、多くが太平洋の南半球に位置する島国です。
日本と同じ島国ですが、インドネシアは日本の約5倍であり、数多くの島々から構成されています。島の数はインドネシアの公表によると、1万3000以上の数があります。
日本は本州と北海道、九州、四国、沖縄といくつかの島々というように島の数が簡単に思い浮かんで数えられる程度ですが、インドネシアは桁が違いますね。
また、インドネシアの地図を見るとわかりますが、インドネシアの全部が南半球に位置しているわけではありません。
スマトラ島やカリマンタン島をちょうど赤道が通ります。そして、ジャカルタは赤道より南の南半球に位置しています。 それからインドネシアの大きな特徴としては、火山の多さがあげられます。
インドネシアには130ほどの火山があり、火山が原因の自然災害も起こっています。噴火はもちろんですが、火山灰による社会活動の停滞などのリスクもあります。 特に火山灰は、航空機のエンジンに入るとエンジンが停止する恐れがあるの航空業界では注意が払われています。
インドネシアの人口的特徴
インドネシアの人口は日本の2倍以上の2億7000万人です。
インドネシアの人口は増えており、人口動態を見ると若い人口が多いことがわかります。日本は少子高齢化と言われていて、高齢者の人口が多い一方で若い人口は少ないです。 インドネシアは若い人口の方が多くピラミッド型になっています。
そのため、労働力を生かして経済成長をしています。 また、インドネシアの人口は「インドネシア人」が増えていることは間違いありませんが、インドネシア人と言っても民族がバラバラです。インドネシアは多民族国家であり民族の数は1000ほどあると言われています。
民族が多ければ民族ごとの言語もあって混沌としています。 異なる民族を超えてコミュニケーションを可能にするのがインドネシア語であり、実際にインドネシアに行くとインドネシア語が話されています。
インドネシアの経済的特徴
インドネシアの経済は内需経済に強みがあります。
内需経済とは、たとえば、インドネシア人が国内のお金を使ってインドネシアの経済を回すことです。インドネシアは人口が多いので、その分ほど日常的にお金を使えばインドネシア経済が潤います。
内需によって経済が支えられている国は他にもアメリカなどがありますが、内需が強ければ外需である他の外国の経済力が弱まっており経済に貢献しない場合であっても、内需が金としていれば経済を回すことができます。
たとえば、インドネシアでは2020年に新型コロナウイルスの流行があって、経済的なダメージを受けました。しかし、内需が機能しておりダメージの度合いを軽減できました。また、世界的なコロナ禍の影響から内需を下支えして回復するのが早かったです。
インドネシアの文化的特徴
インドネシアの文化的特徴はイスラム教の影響が強いことです。
インドネシアでは、国民の約9割がイスラム教を信仰しています。ただし、インドネシアの国教ではなく宗教の自由があります。たとえば、日本人観光客の多いバリ島ではヒンドゥー教が信仰されており、雰囲気も違います。
しかし、イスラム教を多くの人が信仰していることもあって、各地で大きな影響を与えています。たとえば、イスラム教徒であればお祈り時間が1日5回ほど設定されているので、働いている時間を調節しながらお祈りを行っています。
また、インドネシアでもラマダンと呼ばれるイスラム教徒の断食が行われており、日中は飲食ができません。こうすることで食事のありがたみを知ることができますが、その一方で仕事のパフォーマンスにも影響が出てくるので、インドネシア人と働く時は気をつけましょう。
そして、ラマダンが終われば、レバランと呼ばれる時期になり、イスラム教ではお祭り騒ぎになります。日本で言うとお正月のような状態になって、帰省なども行われます。
まとめ
今回はインドネシアがどういった国なのか、4つの観点からご紹介しました。
インドネシアは日本と同じ島国ですが、面積も広く人口も多くいます。そして、その人口を活かした内需経済がインドネシアを支えています。 そして、イスラム教の影響を強くインドネシア社会は受けています。 ぜひ、参考にしてみてください。