ビジネスでは、何かを依頼することがよくあります。 これはインドネシアビジネスでも同じで、我々日本人もインドネシアのビジネスパーソンに対して、何かをお願いする場面があります。
しかし、インドネシア語でどのようにお願いや依頼をすればよいのか分からない人もいるでしょう。 特にインドネシアに行ったことがなかったり、インドネシア人とやりとりしたことがなければなおさらです。
そこで今回は、インドネシア人に何かをお願いする時のメールの書き出し方法について説明します。
インドネシア人にメールでお願いする時はどうする?
インドネシア人にメールでお願いする時には、日本で何かを依頼するのと同じ感覚で物事を依頼するとよいでしょう。 特に海外やインドネシアであるからという理由で、特別なことを行う必要はありません。 何か違いがあるとすれば、宗教的な価値観です。
日本人には基本的に宗教的な習慣がありませんが、インドネシア人はイスラム教徒の習慣があります。 イスラム教徒がお祈りしている場面を皆さんもみたことがあると思いますが、イスラム教徒は1日に5回ほどのお祈りをします。
そのため、どれだけ急ぎの依頼があっても、お祈りの習慣があることを忘れずにいましょう。 宗教的な習慣は何よりも大事なので、依頼する側もそれに配慮するとよいでしょう。
それでは、実際にインドネシア人に依頼メールを送る時の具体的な方法について解説します。
インドネシア語でお願いをする時に使うフレーズ
インドネシア語でお願いをする時には、以下のようなフレーズを使用します。
- saya menulis email ini kerana〜 (〜でメールしました)
- mohon (どうか〜してください)
- tolong (してください)
書き出しとしては、これらのフレーズを駆使して、まずなぜメールをしたのか目的を明らかにした上でお願いしたい内容について書けばよいでしょう。 それでは、順番に説明します。
saya menulis email ini kerana〜
saya menulis email ini kerana〜は、「〜の件でメールいたしました」という意味のフレーズです。 以下のような単語で構成されています。
- saya:私
- menulis:書く
- email:電子メール
- ini:これ
- kerana:なぜなら、〜なので
直訳すると、「私はこの電子メールを書いています。なぜなら〜」というようになります。 英語で表現すれば、I’m writing this email because〜です。 非常に応用が効く表現なので、〜から後に何ついて依頼やお願いをしたいのかはっきりと書くとよいでしょう。
mohon〜
mohonは「どうか〜してください」という意味の懇願をする時に使うフレーズです。 この単語は会話の中ではあまり使わず、メールなど文章で何かを依頼する時によく使います。 ただし、ニュアンスとして丁寧な命令や依頼の意味合いが強いです。
たとえば、Mohon datang pada jam sembilan pagi tepat.と言えば、「朝9時ちょうどに来てください」という意味になります。 以下のような構成です。
- mohon:してください
- datang:来る
- pada:に
- jam sembilan pagi:9時
- tepat:ちょうど
取引先との交渉など丁寧な依頼をする場面以外にも、お願いをする場面があります。 特にインドネシア人の部下などに丁寧な指示出しを行う場面がありますが、その時にもぴったりな単語です。
書き出しとしては、最初になぜメールしたのか目的を明らかにした後、すぐmohonを使った文章を書けばメールの構成的にも問題ありません。
tolong〜
tolongは「してください」という意味の単語です。 インドネシア語で何か依頼を行う時にもっともよく使う表現です。 特徴としては、依頼する側が何か困った状況にあり、相手に対して協力や助けを求める時に使います。
たとえば、インドネシア語の読み方が分からなかったとします。 その時に、Permisi, tolong ajarkan saya cara baca bahasa Indonesia ini.と言えば、「このインドネシア語の読み方を教えてください」という意味になります。
以下のような構成になっています。
- permisi:すみません
- tolong:してください
- ajarkan:教える
- saya:私
- cara:方法
- baca:読む
- bahasa Indonesia:インドネシア語
- ini:これ
まとめ
今回はインドネシア人にお願いする時のビジネスメールの書き出しについてご紹介しました。
- saya menulis email ini kerana〜 (〜でメールしました)
- mohon (どうか〜してください)
- tolong (してください)
これらのフレーズを使って、何を依頼なのかを説明した上で、依頼内容を詳しく書けば大丈夫です。 いきなり、ネイティブのようなインドネシア語を使ったビジネスメールを作成することは難しいですが、これらのフレーズを知っていれば、失礼のない依頼メールが書けます。
ぜひ、参考にしてみてください。