インドネシアは、日本と同じ島国ですが、国土の大きさは大きく違っています。インドネシアの国土面積は約190万㎢で、日本の国土面積の5倍に相当します。

カリマンタン島(ボルネオ島)の面積だけでも、日本の国土の約2倍の大きさです。そして、日本と違いインドネシアは東西に広く、東端から西端までは約5000㎞で、アメリカの東西海岸がほぼすっぽりと入る距離を有しています。

ですから、インドネシア国内では、島から島への移動はもちろん、島内の移動であっても飛行機が活躍しています。

インドネシアの主な航空会社

インドネシア国内の移動は飛行機がメインとなるため、航空会社も多数存在します。ここでは、主な航空会社を3社、ご紹介いたします。

ガルーダ・インドネシア航空(Garuda Indonesia)

インドネシアのナショナルフラッグキャリアです。フルサービスキャリアで、日本にも直行便を就航しています。

国内線の中では、最も遅延が少なく安心して利用できますが、最も運賃が高価な航空会社です。

ジャカルタのスカルノハッタ空港では一番新しいターミナル3を専用ターミナルとして使用しています。

シティリンク(Citylink Air)

ガルーダ・インドネシア航空の子会社のLCCです。

ライオンエア(Lion Air)

2000年に設立されたLCCです。遅延することが多く不便なところもありますが、安さと便数の多さから利用される方も多いです。

インドネシアの航空会社には他にも、バティックエア(BatikAir)、インドネシア・エアアジア(Indonesia AirAsia)

個人的な移動であれば、運賃の安いLCCでも良いかと思いますが、ビジネスで利用される場合は、運賃が高くても確実に運航されているガルーダ・インドネシア航空がおすすめです。

実際、LCCでは遅延の連絡が直前になって知らされることがあります。航空券の変更にも手間がかかります。

仕事上で余計なストレスを負うことがないためにも、ガルーダ・インドネシア航空をメインの移動手段にされることをおすすめいたします。

インドネシアの主な航空路線

インドネシアでのビジネスの中心地は、やはり首都のジャカルタです。ガルーダ・インドネシア航空が運航するジャカルタから他の主要都市への主な航空路線と飛行時間をいくつか挙げてみます。

  • ジャカルタからデンパサール(DPS) 2時間0分:インドネシアで最大のドル箱路線です。便数は多く、他の航空会社も多数運航しています。
  • ジャカルタからバリクパパン(BPN) 2時間10分:現在、バリクパパン近郊に首都を移転させる計画が進んでいます。これから増便が期待される路線です。
  • ジャカルタからスラバヤ(SUB) 1時間25分:高速鉄道がひかれる計画がなされていますが、現時点では飛行機移動がメインです。現在、鉄道を利用すると12時間かかります。
  • ジャカルタからジョグジャカルタ(JOG) 1時間5分
  • ジャカルタからメダン(KNO) 2時間25分

ジャカルタ スカルノハッタ国際空港からのアクセス

ジャカルタには国際空港が2か所存在します。スカルノハッタ国際空港とハリム・ペルダナクスマ国際空港です。航空券を検索する時に「ジャカルタ」で検索すると、この2つの空港が結果として表示されます。

しかし、同じ国際空港ですが、規模が全く違います。ハリム・ペルダナクスマ空港は規模が小さく、接続している鉄道路線はありません。

タクシーやバスでの移動であれば問題はありませんが、規模も空港からのアクセスも非常に良く整えられているスカルノハッタ空港をおすすめいたします。

アクセス方法1 タクシー

タクシーを利用すれば、空港から目的地まで、座っているだけで到着することができます。しかし、ジャカルタ市内の交通渋滞は世界的にも有名です。

すいていれば10分で行けるところが、1時間かかることもよくあります。時間の制約がない、もしくは大人数での移動であれば、タクシーが良いかと思います。

アクセス方法2 スカルノハッタ空港鉄道(Airport Rail Link)

スカルノハッタ国際空港ターミナル1とターミナル2の間にあるスカルノ・ハッタ国際空港駅から乗車できます。

各ターミナルとこの鉄道駅との間の移動は、無料のスカルノ・ハッタ空港スカイトレインが運行されています。スカルノハッタ空港鉄道の利点は、交通渋滞に巻き込まれないことです。目的地までの時間をよむ事ができます。

遅れることの許されない大切な商談がある時に利用しましょう。現地の人たちはあまりこの鉄道を利用しないので、車内はいつもすいています。

エアコンがしっかりときいた車内で快適に移動することができます。BNIシティ駅(Stasiun BNI CITY)では、地下鉄(MRT)のドゥクアタス駅(Dukuh Atas)と接続しており、日本大使館や日本人にはなじみ深いブロックMに地下鉄で移動することができます。

時間通りに移動したい時やお一人での移動であれば、スカルノハッタ空港鉄道を利用してみてはどうでしょうか。

飛行機を利用する際の注意点

インドネシアは常夏の国であり、一年中半そでシャツで過ごすことができます。外に出れば、太陽が照りつけ汗をかくほどです。

しかし、建物の中や航空機内は、必要以上に冷房がきいている場合が多いです。入った瞬間は気持ちが良くていいのですが、機内での長時間の移動となると身体が冷え切ってしまいます。ですから、上に羽織るものを用意することをおすすめします。

もう一点。インドネシアの空港では、搭乗口の変更がたびたび生じます。空港では、インドネシア語での案内の他、英語でもアナウンスがなされていますが、油断していると、いつのまにか搭乗口が変更されて、乗り遅れてしまうことにもなりかねません。

常にフライト情報に気を配り、周りの人たちが一斉に動きだすようなら、搭乗口の確認をなさってください。

ビジネスに役立つインドネシア国内の移動は飛行機で決まり【まとめ】

インドネシアの鉄道は、高速鉄道の計画もあり、これからが楽しみではありますが、まだまだ発展途上です。

その分、飛行機での移動手段は充実しています。航空会社は多数あり、便数も路線も豊富です。

ですから、インドネシア国内の移動は断然飛行機で決まりです。どうか皆さまが、インドネシア国内を快適に移動することができますように。