インドネシア語をビジネスで使えるようになるには、訓練も必要です。

しかし、インドネシア語を全く学習していない人や、これから学習をしようと考えている人にとって、ビジネスで使えるインドネシア語とはどれくらいのレベルなのかわかりませんよね。

日常会話とビジネスレベルでは、言い回しや表現も異なるのでなおさらです。

そこで今回はインドネシア語の検定試験と、ビジネスで使用されるインドネシア語はどれくらいのレベルなのかという点について詳しくご説明します。

ビジネスで使うインドネシア語のレベル

ビジネスで使用するインドネシア語のレベルは、インドネシア語検定に置き換えるとB級からA級と言われています。

  • B級:職場でインドネシア語を使いこなせるレベル
  • A級:社会生活の全てでインドネシア語を使いこなせるレベル

B級であれば、易しい新聞などを読んで理解できる程度なので、簡単な通訳なども可能です。 また、A級になると、難しい新聞の文章でも理解でき、会議の通訳なども可能なので完璧にビジネスでインドネシア語を使いこなせると言ってもいいでしょう。

一方、C級でもインドネシア語をビジネスで使えるかどうかはボーダーラインです。日常生活ではとりあえず会話ができますが、ビジネスでは通用しない可能性もあります。 そのため、とりあえずインドネシア語をビジネスレベルまで鍛えたい場合は、B級を目指しましょう。

それからA級にステップアップするのが一番です。 ちなみに、インドネシア語技能検定の公式案内でも仕事ではB級以上を取得するべきだと言われています。 それでは、今まで出てきたB級などどういったレベル分けがされているのか、インドネシア語技能検定を詳しく見てみましょう。

インドネシア語技能検定のレベルについて

インドネシア語技能検定はどういった試験?

インドネシア語技能検定は日本インドネシア語検定教会が実施している検定試験です。 インドネシア共和国教育文化省言語振興出版局と国際インドネシア語教育学会と連携をしています。 また、日本で唯一のインドネシア語検定であり、採用試験や資格手当などでも使われています。

インドネシア語技能検定のレベル

インドネシア語技能検定のレベルは以下のようになっています。

  • E級:必要最小限のやり取りができる
  • D級:旅行レベルの会話は可能
  • C級:日常生活で問題のないレベル
  • B級:職場でインドネシア語を使いこなせるレベル
  • A級:社会生活の全てでインドネシア語を使いこなせる
  • 特A級:翻訳や通訳として可能なレベル

これら6つのレベルに分けられており、上位3つのB級、A級、特A級では面接試験があります。 また、全てのレベルで読解、語彙、文法、作文、リスニングのテストがあります。

E級のレベル

E級では以下のようなことができます。

  • 挨拶
  • 自己紹介
  • ジェスチャーを用いた表現

D級のレベル

D級では以下のようなことができます。

  • 案内板を見て理解可能
  • 道案内
  • ショッピング

インドネシア語を全く知らない人でも、5ヶ月あればこのレベルに到達可能だと言われています。

C級のレベル

C級では以下のようなことができます。

  • 説明書が読める
  • 手紙など簡単な文章が書ける
  • 日常生活の会話が可能

C級までは問題文が日本語で掲載されています。 C級を取得するのには、早くて半年から1年間の学習期間が必要だと言われています。

B級のレベル

B級では以下のようなことができます。

  • 簡単な新聞記事が読める
  • 簡単な翻訳が可能
  • 易しい業務文書を作成出る

このレベルになるとインドネシアとの貿易や旅行のやり取りを行う企業で重宝されるでしょう。 また、B級からは問題文もインドネシア語のみとなり、C級とB級には大きな壁が存在します。 新聞を読むなどの習慣があれば合格率も高まります。

さらに、面接があるので、インドネシア語のアクセントやイントネーションも評価対象になるので、一筋縄では行きません。 ちなみに、合格体験記などでは、過去問と単語をやりこむことが大切だと紹介されています。

A級のレベル

A級では以下のようなことができます。

  • 新聞記事が問題なく読める
  • 文献を読み文書作成が可能
  • 会議の通訳ができる

A級はB級に比べてさらに難しくなっています。 さらにビジネスレベルとしての正確性を求められます。 受験の合格率も10%以下になるなど、厳しい難関試験となっています。

特A級のレベル

特A級では以下のようなことができます。

  • 通訳のプロとして仕事可能

完璧にインドネシア語を使いこなすことができるレベルで、1年に1度しか試験がありません。 また、ネイティブのインドネシア人でも難しいと感じるレベルなので、この領域に到達するにはかなりの努力が必要でしょう。

まとめ

今回はビジネスで利用するインドネシア語のレベルについてご紹介しました。 ビジネスで使用されるのは、B級です。さらに上のレベルだとA級になりますね。

もし、インドネシア語を学習したことがないならば、とりあえずC級を目指してB級にブラッシュアップするとビジネスレベルのインドネシア語を手に入れられます。 ぜひ、参考にしてみてください。